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【保存版】現行最新 Wi-Fi 6Eの強みを知ろう

2023年10月25日 07時00分更新

文● 宮里圭介 撮影●高橋智 編集●ASCII

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Wi-Fi 6&Wi-Fi 6Eのメリット

メリット01 通信速度が速い!

 規格では最大8ストリーム対応となるため、Wi-Fi 5は6.9Gbps、6/6Eは9.6Gbpsが最大。実際の製品では、廉価モデルで2ストリームの2.4Gbps、高性能モデルで4ストリームの4.8Gbpsが主流だ。

メリット02 速度が速い上に消費電力が低い!

Wi-Fi 6では、通信していないときはスリープさせ、消費電力を抑える「TWT」(Target WakeTime)という機能を装備。スリープのタイミングを機器ごとに個別設定するため、不要なスリープ解除がなくなり、消費電力が減らせるのだ。

メリット03 複数台接続でも速度が落ちにくい!

Wi-Fi 5までは接続している機器に対し、順番に通信を行っていた。一方、Wi-Fi 6からは複数の機器と同時通信が可能となり、待ち時間(遅延)が激減。さらに通信効率がアップするため、1台あたりの平均速度が上昇するのもメリットだ。

 最近はIoT機器が2.4GHz帯を使うことが多く、混雑状態になりがち。PCやスマホ、タブレットなどは5GHz帯を使うことが増えている。そのため今度は5GHz帯が混み始めているわけだ。Wi-Fi 6Eでは6GHz帯が追加されているため、この混雑を緩和できる。イメージでいえば、道路に車線が1つ増えたようなもの。とくに家族で複数のノートPC、スマホを使っている人なら、その効果は高い。

Q 有線LANを速くする意味は?
A ルーターやAPのボトルネック解消が狙い

 いくらWi-Fiを高速化しても、ルーターやアクセスポイント(AP)がボトルネックになれば速度が出ない。10Gbpsなどの高速光回線を使うなら、ルーターの有線LAN、とくにWAN側が2.5Gbps以上の高速なものを選びたいところ。

 なお、NASを利用する場合など、家庭内LANそのものを高速化したい場合は、LAN側にも注意。エントリーモデルでは、LAN側は1Gbpsまでというルーターがほとんどだからだ。

【ルーターがボトルネックに】せっかく10Gbpsの光回線を契約し、Wi-Fi 6/6Eを導入しても、ルーターの有線LANが1Gbpsでは、ボトルネックになってしまう。

Q 6E非対応の機器でも使える?
A 接続は可能だが、6GHz帯は使えない

 Wi-Fi 6E対応のルーターを導入しても、6GHz帯が使えるのは6Eに対応する機器だけ。非対応の場合は2.4GHz帯や5GHz帯を使うことになる。

 6E非対応のPCで6GHz帯を使いたい場合は、USB子機を使うという手がある。ただし、通信速度は1.2Gbpsとなっているのがほとんど。場合によっては遅くなってしまうこともあるので、6GHz帯を使わなければならないという事情がない限り、選ぶ必要はないだろう。

【Nighthawk A8000】Wi-Fi 6Eに対応した、ネットギアのUSB子機。80MHz幅、2ストリームに対応し、速度は最大1.2Gbpsとなる。実売価格1万8000円前後と、少々お高めだ。

 (次ページ:オススメWi-Fi 6E対応ルーター【エントリーモデル編】)

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