ニッケル水素電池生産工場 累計生産数50億個達成
FDK株式会社
FDK株式会社(代表取締役社長:長野 良)は、本年9月に、ニッケル水素電池を生産する高崎工場(群馬県高崎市)での累計生産数50億個を達成しました。
ニッケル水素電池は、「幅広い温度範囲で使用できる(*1)」、「充電して繰り返し使用でき環境にやさしい」、「リサイクル性が高い(*2)」、「発火の危険性が低い(*3)」といった特長を有しており、セキュリティ・車載・医療・家電など様々な用途に使用されております。当社が生産・販売する民生用(*4)ニッケル水素電池のグローバルでのシェアはNo.1(*5)です。
高崎工場は、ニッケル水素電池の生産を1991年10月に開始(*6)し、本年9月で32周年を迎えました。生産開始以来、高崎工場はニッケル水素電池の性能、品質向上に加えて、2010年には太陽光で発電した電力を電池の初期充電や工場内での使用といった環境活動の取り組みをグループ内で先駆けて開始したほか、環境温度・耐用年数の条件で実現が難しかった車載通信機用バックアップ用途での採用に向けて挑戦し参入を果たし、また、太陽光で充電したニッケル水素電池を機材の電源として使用するエコな音楽ライブ「太陽とツナガル電池の音コンサート」の協賛など、様々な取り組みも続けております。
これらの取り組みやニッケル水素電池の特長、性能、高品質などをご評価いただいた多くのお客様のご愛用により、順調に生産数を伸ばし2011年に30億個、そしてこのたび累計生産数50億個を達成することができました。
当社のニッケル水素電池は、様々な用途において安心・安全にお使いいただけるよう国内生産にこだわり、精密さや丁寧さを誇る日本のものづくりによって高品質を実現しています。また、SDGsの観点からも、リサイクル性が高い充電式の電池として、世界的にも注目が高まっております。2029年までに次の目標である累計生産数60億個を目指します。
当社は、今後も国内生産による高品質という強みを活かし、Smart Energy Partnerとして先進技術を結集し、お客様に電気エネルギーを安心して効率的にご活用いただき、持続可能な社会の実現と発展に貢献してまいります。
*1:-40℃~+85℃(高耐久車載用途)
*2:使用済みニッケル水素電池はニッケルやコバルトなどを分離精製し、再利用されるため
*3:電解液が水溶性であるため
*4:電子機器や装置用途を想定したもの
*5:ニッケル水素電池(小型)2020年実績。富士経済発行「2022 電池関連市場実態総調査<上巻・電池セル市場編>」より
*6:FDK株式会社としては、2009年度より生産開始