周知の通りChatGPTは2021年9月までの知識しか持っていないが、現在その期限が2022年1月までに延長されているとの情報が、9月19日(現地時間)ごろから米RedditやXなどで流れている。OpenAIからの発表はないが、ほかにもいくつか変更点が発見されたのでまとめてみよう。
2022年1月までの知識を持っていることを確認
ChatGPTにずばり聞いてみたところ、たしかに「私の知識は2022年1月までのものです」との回答を得られた。
アップデートされたのは「GPT-4」が使える「ChatGPT Plus」のみのようで、無料版の「GPT-3.5」で試すと従来どおり2021年9月までと表示された。
真偽を確かめるべく「IT業界において2021年10月〜12月の大きなニュースを3つまとめて」という質問をしたところ、「メタのメタバースへのシフト」や「Appleの新製品発表」など確かにその時期のIT業界の動向を捉えているが、具体的な日付などがないのでまだ完全には信用できない。
そこで「M1 Pro/M1 Pro Maxチップが搭載されたMacBook Proはいつ発売された?」と具体的な質問をしたところきっちり日付まで教えてくれた。これはもう確定だろう。
念のため、期限ギリギリの2022年1月15日に発生した事件について聞いてみたが、これも正解している。
「Code Interpretor」は「Advanced data analysis」に
7月にChatGPT Plusユーザーに向けて提供開始された「Code Interpretor」は、ファイルをアップロードして、データ分析や加工、グラフの作成などの処理ができる便利な機能だが、名称が「Advanced data analysis」に変更されている。
確かに「Code Interpretor」だと技術者以外にはピンとこない可能性があるので、「データ分析」という言葉を入れて、できることを明確にしようとしたマーケティング上の配慮ではないだろうか。
フィードバックフォームも変更
これまで「Regenerate」ボタンで複数の回答をリクエストすると、どちらの回答の方がよかったかを尋ねるフィードバック画面が表示されていた。
ところが、先週から上記のように複数の回答を左右に並べて比較するUIを見かけるようになった。
以上、最近のアップデートについて検証した。ほかにも「倫理的に問題のある可能性が高い回答を拒否されることが多くなった」「構わず続けていたらBANされた」などの変化がXなどで報告されている。いずれにせよ細かい仕様変更やアップデートを続けていることは間違いないだろう。