Granite Rapidsのダイサイズは
PHYまで含んでほぼ600平方mm
ところで今回の基調講演、壇上には展示されていながら説明されなかったのがGranite Rapidsのウェハーである。
これをむりやり歪み補正したのが下の画像だ。ダイサイズは32.18×18.65mmで599.98mm2なので、ほぼ600mm2となる。
連載736回ではコア部だけで600mm2程度、周辺のPHYも合わせると700mm2を切る程度と想定したが、実際にはPHYまで含んで600mm2以内に収まった格好だ。
Granite Rapidsのウェハー中央部を切り抜いたのが下の画像で、縦方向に5本、横方向に6本のメッシュが通っているように見える。
連載736回でGranite Rapidsの内部構造の想像図を掲載したが、その図は間違っていた。
この図ではコンピュート・チップレットあたり縦方向6本、横方向5本のメッシュを想定していたが、実際の構成は下図になると想像する。
ちなみにこれは最大構成の3コンピュート・チップレットの場合で、この下に2コンピュート・チップレットで8ch DDR5の構成や、1コンピュート・チップレットで同じく8ch DDR5(これのみチップレット構成そのものが異なる)が用意されると思われる。
余談だが、そのGranite RapidsとSierra Forest、それとSierra Forestの後継となるClearwater Forestの3つの製品に関しては、正式に新しいBirch Stream Platformを使うことが明確にされた。
Sapphire Rapidsの提供が遅れたことで、Eagle Stream Platformは1年かそこらしか使われないのは少し可哀想である。

この連載の記事
-
第852回
PC
Google最新TPU「Ironwood」は前世代比4.7倍の性能向上かつ160Wの低消費電力で圧倒的省エネを実現 -
第851回
PC
Instinct MI400/MI500登場でAI/HPC向けGPUはどう変わる? CoWoS-L採用の詳細も判明 AMD GPUロードマップ -
第850回
デジタル
Zen 6+Zen 6c、そしてZen 7へ! EPYCは256コアへ向かう AMD CPUロードマップ -
第849回
PC
d-MatrixのAIプロセッサーCorsairはNVIDIA GB200に匹敵する性能を600Wの消費電力で実現 -
第848回
PC
消えたTofinoの残響 Intel IPU E2200がつなぐイーサネットの未来 -
第847回
PC
国産プロセッサーのPEZY-SC4sが消費電力わずか212Wで高効率99.2%を記録! 次世代省電力チップの決定版に王手 -
第846回
PC
Eコア288基の次世代Xeon「Clearwater Forest」に見る効率設計の極意 インテル CPUロードマップ -
第845回
PC
最大256MB共有キャッシュ対応で大規模処理も快適! Cuzcoが実現する高性能・拡張自在なRISC-Vプロセッサーの秘密 -
第844回
PC
耐量子暗号対応でセキュリティ強化! IBMのPower11が叶えた高信頼性と高速AI推論 -
第843回
PC
NVIDIAとインテルの協業発表によりGB10のCPUをx86に置き換えた新世代AIチップが登場する? -
第842回
PC
双方向8Tbps伝送の次世代光インターコネクト! AyarLabsのTeraPHYがもたらす革新的光通信の詳細 - この連載の一覧へ

















