Stability AI、日本語に特化した汎用言語モデル「Japanese StableLM Alpha」を発表(8月10日)
LINE、日本語の大規模言語モデルをオープンソースで公開 商用利用も可(8月15日)
日本語向けでオープンな活用が可能なLLMが相次いで公開された。
Stable AIのモデルは日本語特化チャットボットを強く意識したもので、同社が開発中の「Stable Chat(日本語版)」に活用されるものと見られる。
一方LINEのものはパラメータ数こそStable AIのものより少ないが、「出てくる日本語が特徴的」とも言われている。
これらオープンなモデルを活用した独自サービスがどのくらい出てくるのかに注目している。ChatGPTのAPIを使ったサービスはもはやレッドオーシャン。それらとは違う価値を持つサービスを作るためにオープンなLLMを選ぶところが出てくるのは必然だ。その時、「日本語特化」という要素は良い切り口になりそうだ。
8月前半のまとめ:国内では楽天とソフトバンク、海外ではメディアの“AI戦略”が注目集める
夏休みに入る時期ということもあってか、比較的おとなしい期間だったように思う。
ただそれでも、OpenAIを軸とした提携は大きなトピックだろう。楽天にしろソフトバンクにしろ、具体的なサービス展開を語る段階ではなさそうだが、それぞれのビジネス特性に合った提携先を選んでいる印象はある。
特に海外で加熱しているのが「メディアと生成AIプラットフォーマーの提携」だ。今の雲行きだと、良質な学習ソースを集めるのはどんどん難しくなっていて、「すでに払底している」との声もある。
メディアの側も過去に「ウェブの無料モデル」に対して対応が後手に回った教訓からか、かなり積極的な策をとっている印象だ。
では(本誌を含む)日本のメディアはどうするのだろうか? 日本語をよりたくさん学習したLLMが求められる中で、どう舵取りをするのかが、筆者の職業的にも気になってくる。
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