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T教授の「戦略的衝動買い」 第743回

世界最薄クラス2ポート充電器「NovaPort SLIM 65W PD」を衝動買い

2023年07月21日 11時30分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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形状によって変わるテーブルタップへの挿抜度合い
挿抜のテストでわかったUSB ACアダプター形状とは

 さて同じCIOのUSB ACアダプターでも形状が違うと、様々な状況で使い勝手も変わってくるはずだ。ずんぐり型かスリム型の差異は部材や製造手段、インダストリアルデザイン、コストだけの違いではない気もする。

 今回は2つの形状違いのUSB ACアダプターを実際に手に持って何度かテーブルタップ(100均ショップで入手した3個口)を使って、挿抜の実験をやってみた。これは手先と眼の感覚の鈍い筆者だけかもしれないが、結果的にずんぐり型のUSB ACアダプターの方がプラグをテーブルタップのコンセントに挿入しやすかった。

同じ出力なら内部に収納する部品点数やサイズはほぼ同様なのでスリムデザインのUSB ACアダプターは必然的に版サイズが大きくなる。当然、裏側から出るプラグは視角が同じなら見えにくくなるのは当然だ

 理由は明快だ。1面あたりの面積の小さなずんぐり型のUSB ACアダプターの場合、最初から2枚のブレードをコンセントに挿入し終わるまでの間、ブレードとコンセントの関係性を確実に自分の目で追えるのだ。しかし扁平なスリム型USB ACアダプターでは、視角を変えない限り挿入直前のブレードとコンセントの位置関係が扁平な本体に隠れてしまって、見えなくなってしまう。

 もちろん誰もが自然にやるように視線を変えて見る角度を変更すれば良いだけの些細な話だが、確実に1回の動作でUSB ACアダプターの2枚のブレードをコンセントに挿そうと考えるなら、スリム型よりずんぐり型のUSB ACアダプターの方がアドバンテージがある。

 またコンセント穴が一定距離で均等に配置されているテーブルタップでも、スリム型のUSB ACアダプターはプラグの生えている面の面積が大きく横に広い形状のために、より多くのスペースが必要だ。100均ショップなどの3個口のテーブルタップに多くのUSB ACアダプターを効率良く挿して使うには、順列組み合わせの工夫が必要かもしれない。

テーブルタップに複数のUSB ACアダプターを挿す時もスリム系は少し勝手が違う。配置や順番によると締め出されるUSB ACアダプターもありそうだ。配置に工夫がいる分楽しいかもしれない

 一方、スリム型のUSB ACアダプターが最も得意とするのは、壁面コンセント面とすぐ横に配置された机などが、スペースを圧迫して隙間が数cm以下の場合だ。一般的なずんぐり型USB ACアダプターなら最低8cm以上は必要だが、NovaPort SLIM 65Wならその半分の4cmもあれば十分だ。そして隙間に手が入るなら完璧だ。コンセントから離れる方向に距離がない場合は、NovaPort SLIM 65Wの独壇場だろう。

 しかしコンセントそのものが見えにくい場所にある新幹線などは、ずんぐり・スリムに関わらず面倒な環境だ。まして大きな面積のNovaPort SLIM 65Wの場合、表面から見て背面にある2本のブレード位置の予想がつかない間は、何度かの失敗を覚悟した方が良さそうだ。トレーニングを積めばブレードは見えなくても、いずれ百発百中の時代はやってくるだろう。

 最後になったが今回ご紹介のNovaPort SLIM 65Wは、会員登録すれば1年延長で商品の保証期間が2年間になるありがたいサービスが付属する。LINEで登録するかメアドなどでアカウント登録して画面で求められる事項を入力するだけで、保証期間が倍の2年になる。

ユーザー登録してアカウントをつくるだけで2年保証が適用される

 ずんぐりむっくりしたUSB ACアダプターが大多数の世界で、軽量スリムなNovaPort SLIM 65Wは異色の存在だ。実際にモバイルワークするためにモバイルPCやACアダプターそのほかのいろいろなモノを一緒に持ち歩く環境であれば、明らかにずんぐりむっくりよりスリムで扁平な製品がモビリティー度が高くなるのは自明だ。昨今流行のPD対応USB ACアダプターを選ぶ際は、用途に合わせてずんぐりむっくりとスリムの組み合わせが重要だ。

モバイルPCと一緒にブリーフケースやポシェットに入れて持ち歩くにはスリムデザインを採用したモノが多い昨今だ

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:CIO「NovaPort SLIM 65W
・購入:Amazon.co.jp
・価格:5000円(Amazonプライムデーでのセール価格)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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