ハイエンドモデルと同じ広角+超広角レンズ
マクロ撮影も優秀
背面のメインカメラは、広角(約5000万画素、F値1.8)+超広角(約1200万画素、F値2.2)+マクロ(約500万画素、F値2.4)の3眼構成。広角カメラと超広角カメラの構成(とその性能)は、ハイエンドのGalaxy S23と同じですが、Galaxy A54 5Gはマクロカメラを搭載します。
仕上がりとしては、目で見る風景に近い色味になる印象です。Galaxy S23はもう少し補正が強くかかる印象(それでもバランスは良く自然に仕上がる)でしたが、Galaxy A54 5Gはそこまで補正の強さを感じません。下の作例でも、木々の緑がわずかに濃く出ているかな、という程度です。「食事」モードはフォーカス範囲を調節可能で、暖色系の色味が強くなります。
「ポートレート」モードは、被写体と背景の識別精度が高く、きれいなぼけがかかります。またエフェクトも適用可能。このエフェクトは撮影後に編集で適用、強度の調整ができます。「ナイト」モードは、あまり効果を感じられず。光量の多い場所だったために通常モードとの差が出づらかったのかもしれません。
Galaxy A54 5Gならではのマクロ撮影は、明るさをしっかり確保できているのが好印象。エントリー~ミドルレンジでマクロレンズを搭載する機種は多いですが、明るさや色味が乏しくなる場合も多々あります。Galaxy A54 5Gのマクロモードは明るく鮮やかに撮ることができます。
インカメラは約3200万画素、F値2.2。メインカメラ同様にポートレートモードの精度が高く、ぼけがきれいにかかります。
Galaxyスマホにプリインされている「ギャラリー」アプリでは、特定の色だけを表示する「スポットライト」や、余計な被写体を消せる「オブジェクト消去」といった編集機能が使えます。より自分好みにしたり、印象的な1枚にしたりできるでしょう。
大容量の5000mAh
動作を軽くするデバイスケア機能も
OSはAndroid 13、CPUはサムスン独自のExynos 1380。メモリーは6GB、ストレージは128GB(microSDカード使用で最大1TB)となっています。動作はまれにラグが生じる程度で基本的にはサクサク動きます。バッテリー容量は5000mAh。Galaxy S23(3900mAh)よりも大きく、長時間ゲームをプレイするなどのヘビーユースでなければ優に1日は問題なく使えます。
便利機能としては、バッテリーやメモリー、ストレージの使用状況をチェック、最適化できる「デバイスケア」があります。またディスプレー右上、音量ボタンのあたりから内側になぞってアプリを呼び出せる機能も。決済系やSNSアプリなどを設定しておくと便利でしょう。
生体認証は指紋と顔の両方に対応し、どちらも認証はスムーズ。IPX5/8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備えます。おサイフケータイも利用できます。
【まとめ】誰もが選びやすい
オールラウンドなAシリーズ最新作
Galaxyスマホのなかでミドルレンジに位置づけられるAシリーズ。最新のGalaxy A54 5Gも約7万円の価格で、スマホの基本機能を備えた1台です。しかし、それら基本機能の性能の高さがさすがGalaxy Aシリーズといったところ。個人的にはもう少し取り回しやすいサイズ感が好みですが、カメラやディスプレー、サウンドなどどれも標準以上の性能であり、大容量のバッテリーや防水防塵対応もうれしいポイントです。
また、キャリアで取り扱っていることもあり、スマホに詳しくない人にとっても検討しやすいのではないでしょうか。Galaxy A54 5Gは誰にとっても選択肢になる、隙のない1台であると思います。
Galaxy A54 5G | |
---|---|
メーカー | サムスン電子 |
ディスプレー | 6.4型有機EL 120Hz |
画面解像度 | 2340×1080ドット |
サイズ | 約77×158×8.2mm |
重量 | 約201g |
CPU | Exynos 1380 |
メモリー | 6GB |
ストレージ | 128GB (外部最大1TB) |
カメラ | アウト:5000万画素(標準) +1200万画素(超広角) +500万画素(マクロ) /イン:3200万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | オーサムバイオレット、オーサムグラファイト、オーサムホワイト |
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ