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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第25回

メタ「Quest 3」自分たちの生死をかけた大勝負

2023年06月05日 07時00分更新

文● 新清士 編集●ASCII

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Quest 2は値下げで売り切り、Quest Proは?

 メタはQuest 3の発表に合わせて、従来機「Meta Quest 2」の値下げも発表しました。128GBを4万7300円(米価格300ドル)、256GBを5万3900円(米価格349ドル)に引き下げます。昨年8月の値上げ前の価格の基準に戻した形です。CPUとGPUのアップデートも実施し、CPU性能を最大26%、GPUのスピードを最大19%向上させる予定です。

 Quest 2のパフォーマンスアップはおそらく、システムに使用している領域や、電池持ちなどの関係で制限していた部分を開放するということではないでしょうか。Quest 2はメタが制限をかけていて、スペック通りのパフォーマンスが出ないというのは開発者の間では知られていた話でした。

 ただ、メタは過去のハードのアップデートをすぐ切り捨ててしまう傾向があるので、Quest 3が発売された後は、2000万台も販売しているので、すぐにというわけではないにせよ、Quest 2を併売するのではなく、かなり速くにフェードアウトさせていくのではないかという気がしますね。

 もうひとつ「Quest Pro」の位置づけをどうするのかということもありますね。やはりパフォーマンスを上げるとは言っていますが、Quest ProはAR系の処理が必要な関係で、チップセットの制限を外すところはできないんじゃないかと思うんですよね。価格も高いし、チップセットが陳腐化することを考えても、購入する人はほとんどいなくなるんじゃないかなと。Quest Proを買った身からすると少々恨みごとを言いたくなりますが……。

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