Security SmartTrack側からスマホを鳴らすこともできる
反面、Security SmartTrackの方にのみ存在する機能がある。Security SmartTrackにはボタンが用意されており、それを押すことでiPhone側で音を鳴らすことができるのだ。これで、たとえばキーホルダーにSecurity SmartTrackを付けておけば、そちらからiPhoneを探すことができる。
どちらのデバイスも荷物を紛失した際に、所有者が「紛失モード」を設定することができる。紛失モードになっているAirTagにiPhoneやAndroid携帯をタッチすると、持ち主の情報が表示される。Security SmartTrackはNFC対応ではないが、裏面にQRコードがプリントされており、そのQRコードを撮影すると持ち主の情報が表示される。もちろん、どちらの場合も、情報を表示しないように設定することも可能だ。どちらにせよ、この機能を知っている人に拾ってもらわなければならないが。
また、Eufy Security SmartTrack Cardという厚さ約2.4mmのカードサイズモデルも存在するので、財布や名刺入れなど、薄いアイテムに入れるのには便利。ただし、Eufy Security SmartTrack Cardはバッテリーが交換できないので、「最大3年」とされているバッテリー寿命が尽きると使い捨てになってしまう。AirTagとEufy Security SmartTrack Linkは、コイン型電池「CR2032」を交換することで使い続けることができる。
なお、Security SmartTrackはEufy Securityというアプリを使うことでAndroidでも使えるとされているが、こちらは冒頭に説明したアップル製品のネットワークを使うことができないので、約10mというBluetoothの圏外に出ると位置は分からなくなってしまう。置き忘れた場所ぐらいは把握できるが、紛失したものが移動していると場所を把握することはできないので、注意したい。
アップルブランドにこだわらないなら
Security SmartTrackでも十分
筆者はあまりモノを紛失しないタイプだが、それでも身の周りのものにAirTag/Security SmartTrackを仕込んでおくと安心感が高い。
数を揃えるとなるとSecurity SmartTrackの価格は助かるし、上記のように運用上さほど性能差があるわけではない。AirTagより厚さも薄いからいろんなところに入れやすいし、プラスチックボディは気軽に扱えるし、ストラップホールのおかげで簡単にぶら下げることもできる。
アップルブランドにこだわるのではければ、Security SmartTrackで十分なので、それよりも数を揃えた方がいいと思う。