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【紛失防止 比較】アップル純正のAirTagと安価なEufy Security SmartTrack、お勧めはどっち?

2023年05月06日 12時00分更新

文● 村上タクタ 編集●飯島恵里子/ASCII

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荷物の位置情報を把握できる安心感

 実際、筆者はポーチ、バッグ、財布、スーツケース、自家用車にAirTagとSecurity SmartTrackを入れており、その便利さを日々痛感している。スーツケースに入れておけば、移動先の空港にちゃんと着いてるかどうか分かるから安心だし、クルマを街角のコインパーキングに停めて打ち合わせ場所に急いだ時でも、あとで駐車位置を探すのに不自由しない。

駐車場に置いたクルマ、カウンターで預けたスーツケース、セキュリティチェックを超えてゲートに向かう自分の位置が分かる

 バッグ類は置き忘れたり、盗まれたりしたことがないので、その効果の程を実感したことはないが、コインロッカーに入れたり、会社に置いておいたりした荷物の位置を常時把握できるというのは安心感が高い。

自分所有でないAirTagが自分と一緒にあるていど長期間移動していると、不審なAirTagに追跡されているのではないかと通知が来る

 また、友人にAirTagを持って山手線内を移動してもらったことがあるが(周囲の電波を掴むかどうか確認するために、彼のiPhoneの電源は切ってもらった)、正確に彼の位置を把握することができた。ただし、ビルの何階にいるかは分からないので、都市部においては機能は限定的であるとも感じたが。

Security SmartTrackの方が安価だが非対応の機能も

 このように、非常に便利なAirTagだが、単体販売で1個4780円と安価ではないところが難点だ。また、実際に使おうとすると、本体にストラップホールなどが開いていないので、キーリングなどの別売りのアクセサリーが必要になる。純正のレザーキーリングは5580円と、本体と合わせると1万円を超える価格になってしまう。身の回りの品に多数仕込んでおきたいと思っても、この価格がそれを阻んでしまう。

 そこで、お勧めなのがAnkerの家電ブランドであるEufyのSecurity SmartTrackだ。

 こちらはほぼ同等の機能を持ちながらSmartTrack Linkと呼ばれるタグ状のタイプが1個2990円、4個セットで9990円と非常に安価だ。AirTagと違ってストラップホールも開いているので、一般的なキーホルダーがなんでも使える。財布に入れるのに便利なSmartTrack Cardでも3990円だ。AirTagは、白いツヤ感のあるプラスチックとステンレスで構成で構成されているのに対して、Security SmartTrackは黒く地味なプラスチック。しかし、目立たない方がいい製品なので、これで十分だ。

 機能はアップルの「探す」機能準拠ということで、ほぼ同等。AirTagと同じように、ほかのiPhoneなどアップルデバイスを経由して位置情報を伝えてくれる。置き忘れて荷物から離れた時に通知してくれる機能も、音色は違うがiPhoneから音を鳴らすことができる機能も同じだ。

AirTagは室内でもだいたいの方向と距離を感知することができる

 だがAirTagと違う点は、UWB(Ultra Wide Band)非対応のため、室内で使える「正確な位置を見つける」という機能は存在しない。これは、iPhone 11以降(SEは非対応)に搭載されているU1チップを使って室内での距離と方向を表示する機能だが、Security SmartTrackはこの機能には対応していない。

 ただ、室内では音を鳴らせばたいてい見つけられるので、「正確な位置を見つける」の機能は必ずしも必要だとは思わない。

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