ものづくり、環境、食、ロボット、エネルギーなど、都市の課題を解決する技術が国内外から集合
「City-Tech.Tokyo」展示会場レポート
上達のために、続けるために、フィッターとユーザーを繋げるサービスを展開
最近では、ネット通販でスポーツ用品を買う人も増えているという。本来であればショップで自分に最適なアドバイスを受けられることもあるが、通販ではそれも難しい。
「ASiRec SPORTS」は、自分のサイズを入力し、「どういうアクティビティを目指すか」という情報を入力すると、リテーラーやフィッターからのレコメンドが届くというサービス。その人に合ったアドバイスが得られるという。
また、購入時に限らず、レンタルする際のサイズ、セッティングにも役立てることができる。例えばスキーで、季節や地域ごとに雪質が異なるという場合、それぞれのゲレンデで最適な機材を最適なセッティングで使いたいというニーズもある。
2023年のサービスインを予定しており、登録希望者や機能やサービスへのリクエストなどを受け付けていた。
「空間認知」が苦手で目的を見失ってしまう人に「声」のランドマークで課題を解決
「何度も通ったはずの道を覚えられない」、「目的地の方向をすぐに見失ってしまう」など、「空間認知」を苦手とする人々のためのデバイスとサービスが「LOOVIC(ルービック)」だ。首にかけて使うIoTデバイスで、触覚による通知と骨伝導による音声によって、近くで誰かが案内してくれているかのような道案内をしてくれる。
迷う理由は人それぞれだが、スマホの地図を見ながらなら大丈夫な人もいれば、ガイドヘルプサービスを使用しないと目的地までたどり着けない人もいる。そういった人に自立して外出できる手段を提供するのが、触覚や音声でガイドをするデバイスと事前に設定した「声のランドマーク」だ。
スマホの地図が見ながらなら大丈夫という人でも、“ながら歩き”を減らすことができ、景色を楽しんだり安全に歩くことができるようになるなど、多くの人にとってメリットがあるという。
現在は、サービスおよびデバイスの開発中で、ガイドヘルプサービスのマッチングサービスは2023年春、デバイスは2023~2024年ころまでの提供を目指しているという。
inQsが展示する「透明な太陽光発電パネル」の可能性
inQs株式会社は、室内のような照度の低い環境下でも発電可能な極低照度型光発電素子と、無色透明の光発電素子の展示を行なっていた。応用例として、窓ガラスに重ねて設置し、昼間は外光、夜間は室内照明によって発電し、IoTデバイスや各種センサー類など省電力装置の駆動などに使用するという提案がなされていた。
電気が降り注ぐ!ワイヤレス給電システムの「AirPlug」
エイターリンク株式会社が開発した「AirPlug」は、天井付近に設置したワイヤレス給電送信機から、最大17m以上離れたデバイスへの給電を可能とし、デスクや椅子など人の近くに設置した小型環境センサーへの給電を行うことで、人流やレイアウト変更などの環境変化を阻害しない形で室内環境を維持することができる。
また、社員証などにビーコンを搭載し、それにワイヤレス給電することでフリーアドレス化の際の位置情報の把握、照明や空調のパーソナライズ、オフィス全体の省エネ化などにも貢献するとしている。