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パソコンショップSEVENの「ZEFT Z32PBA」についてインタビューを実施、ASUS市川氏も登場

デザインと機能性が融合「ROG Hyperion」採用、ASUS尽くしの最強BTOPCの魅力を聞いた

2023年04月27日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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マザーボードやビデオカード、電源など多くのパーツをASUS製で揃えたモデル

──マザーボードにROG Strix Z790-F GAMING WIFIを採用した理由はなんですか?

中嶋氏:弊社では、古くは「ROG Strix Z390-F Gaming」から、ASUSさんのStrixシリーズ、その中でも「F GAMING」のモデルを採用してきました。このシリーズは、お客様からの評判も高く、弊社での実績も高く、これまで培ってきたノウハウが活かせるマザーボードであると判断した次第です。このマザーボードは、16+1フェーズ構成の電源部を備えていまして、あらゆるワークロードにも安定したパフォーマンスを発揮します。さらに、2.5GbE LANやWi-Fi 6E、それにUSB 3.2 Gen.2x2を搭載しており、機能性もお客様に満足していただける製品だと思います。

──やはり、ASUS製品の人気は高いですか?

中嶋氏:弊社のお客様の傾向ですと、ASUSさんのマザーボードを選択される方は、ケースはさまざまなモデルを購入されるのですが、ケースにHeliosを選ぶ方は、ほぼ間違いなくマザーボードにはASUSさんのものを選んでいます。ですので、Heliosを選ばれる方は、本気のASUSファンなんだろうなと思っています。その延長線で、ビデオカードやCPUクーラーをASUSさんの製品で揃えるという方もいらっしゃいました。

──ZEFT Z32PBAも、可能な限りASUS製品で揃えているのですね。

中嶋氏:CPUやメインメモリー、それにSSDといった半導体は異なりますが、それ以外は、光学式ドライブにいたるまですべてASUSさんの製品となります。確か4年前の構成だと、電源ユニットやCPUクーラーは、ASUSさん以外のメーカーのものだったので、そのあたりも見どころではないでしょうか。あと、ASUSさんの製品で揃っていますので、ケースやCPUクーラー、それにビデオカードのLEDは、マザーボードのツールから一括制御が可能になっています。

──電源ユニットやCPUクーラーでもASUS製品は人気が高いですか?

中嶋氏:はい。ただ、ZEFT Z32PBAでは定格出力1200Wのモデルを採用していまして、ここまで大容量のものを要求するお客様がそれほどいらっしゃいませんので、出荷数が抜きん出て多いというわけではないですね。ですが、高価格帯の電源ユニットとしては、今回の「ROG Thor 1200W Platinum II」はお客様に好評をいただいてます。

──電源ユニットにROG Thor 1200W Platinum IIを選んだ理由として、ASUS製品である以外に何かありますか?

中嶋氏:1つはビデオカードに「GeForce RTX 4080」搭載モデルを採用していますので、電源容量の余裕を考えると1200Wのモデルが必要となったというのがあります。ROG Thor 1200W Platinum IIですと、12VHPWRに対応した補助電源コネクターも用意されていますので、間に変換アダプターを介す必要がない点もメリットの1つといえます。さらに、ROG Thor 1200W Platinum IIは側面にOLEDディスプレーが搭載されており、消費電力をリアルタイムでモニタリングすることが可能です。ケースによっては、電源ユニットを搭載する箇所がシュラウド構造になって、このOLEDディスプレーが隠れてしまう場合があります。ですが、Hyperionであれば、容易にOLEDディスプレーを確認することが可能です。あと、135mmのAxial-techファンが採用され、「Lambda A++」認証を取得しているので、かなり動作音も抑えられています。

電源ユニットのOLEDには現在の消費電力がリアルタイムで表示される

──このサイズのケースですと、ほとんどの人が机の下に置くのではないですか?

市川氏:SNSベースでの話になりますが、Heliosを購入された方のほとんどが机上に置いていますね。おそらく、Heliosで組んだマシンを視界に入れておきたいのではないでしょうか。その点はHyperionでも変わらないと思います。

──CPUクーラーについてはいかがですか?

中嶋氏:CPUには第13世代プロセッサーで24コア/32スレッドの「Core i9-13900KF」を採用しています。弊社では、「Core i7-13700KF」とともに、人気のCPUとなっています。社内検証や負荷試験を繰り返し行なった結果、このクラスのCPUでも安定した高いパフォーマンスを発揮するために、ラジエーターが360mmもしくは420mmサイズの簡易水冷クーラーしか組み合わせていません。この種の製品は、ASUSさん以外にもいくつか用意し、BTOで選択できるようになっていますが、ASUS製マザーボードを選ぶお客様はCPUクーラーもASUS製品で揃える方がほとんどですので、このZEFT Z32PBAの標準構成では、「ROD Strix LC II 360 ARGB」をチョイスしています。水冷ヘッドのROGロゴもかなり目立つ点も、ASUSファンの方に喜ばれているのかもしれません。

CPUクーラーもASUS製のROD Strix LC II 360 ARGBを採用。ラジエーターはトップパネルに装着されている

──このクラスですとGPUに「GeForce RTX 4090」を求める人も多いと思うのですが、BTOで変更可能ですか?

中嶋氏:はい。RTX 4090も選べるようになっています。今回、「ROG Strix GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X OC Edition」を標準構成とした理由ですが、まずゲームプレイを前提とした場合、GPUが「GeForce RTX 4080」で十分な性能が得られると判断したからです。さらに、このカードは3連ファンの両側とセンターでファンの回転が逆向きになっていまして、エアフロ―の乱れを最小限に留め、ASUSさんの話によると、最新のAxial-techファンは、前世代よりエアフロ―が23%向上しているとのことです。

市川氏:弊社のROG Strix GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X OC EditionのGPUクーラーは、結構特殊な製造方法を採っていまして、バックプレートとシュラウド、それにフレームはダイキャスト鋳造を行なっています。ダイキャストでは型に金属を流し込んで製造するときに圧力を掛けていまして、これにより強度が増しています。そのため、薄くしても十分な強度が確保でき、フレームなど曲面でもそれがウィークポイントになることがありません。

中嶋氏:ROG Strix GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X OC Editionはカードサイズが大きいので、それなりの重量がありますが、ZEFT Z32PBAではカードステイを装着することで、PCIe x16スロットの過重負荷を軽減し、輸送事故がないように努めています。

ビデオカードはRTX 4080を搭載したROG Strix GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X OC Editionを採用

カードステイもしっかり備わっている

──Hyperionは、ほかにも採用モデルが登場するのでしょうか?

真重氏:弊社ではHyperionを採用したモデルを、ローエンドからハイエンドまで30機種ほど用意するつもりでいます。Heliosではハイエンドモデルでとくに好調な売れ行きを見せており、このHyperionも同じ傾向になるのではと考えています。

──本日はありがとうございました。

 マザーボードを始め、ビデオカードを中心にASUS製品、その中でもROGシリーズの人気は非常に高い。そうしたASUS製品を好むユーザーにとって、ASUS製品でまとめられたZEFT Z32PBAは、かなり魅力的ではないだろうか。とくにほかの人とは異なった個性的なパソコンがほしいと考える人に、このHyperionを採用したZEFT Z32PBAは心に刺さる1台といっていい。価格は80万円ほどと非常に高価なものの、ハイスペックの製品で構成されており、長期間、第一線で活躍できることを考えるとかなりいい選択肢ではないだろうか。

(提供:セブンアールジャパン)

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