「パートナー」との関係を重視するサムスン
TM Roh氏の話を聞いていると、ユーザーの声を大切にしているのはもちろん、「パートナー」を重視していることがよくわかる。
販売面においては、まさに日本のキャリアが最大のパートナーだ。「端末購入プログラム」により、高価なハイエンドスマホでも、月々の負担額を抑えて購入できる。また、ミドルクラスのスマホはキャリアの割引施策によってかなり安価に買えるようになっている。そのためか、日本市場で最近、Galaxyのシェアが上昇している。
TM Roh氏は「日本のキャリアには長い期間、多くのサポートを受けてきた。サムスン電子が日本で成功するためには日本の消費者と市場をよく理解し、それに合った製品とサービスと機能を提供しなければならない。
日本の主要パートナーであるキャリアこそが、日本のユーザーの方々をよく知っている。私たちとの協力はさらに強化する方向で、話し合いを続けている」という。
今回、Snapdragon 8 gen 2 for Galaxyはまさにクアルコムとの協力関係があって実現した。また、サムスン電子とクアルコムは、2億画素センサーにおいてもパートナーシップを結ぶことで、スペックを最大限に生かせるようSnapdragonを進化させていくようだ。
Galaxy Z Foldではペン入力が可能となっているが、これも日本企業とのパートナーシップによる成果だ。
TM Roh氏は「Sペンは、日本のワコムとの10年以上の長い協力関係によって実現した。毎年、こうしたハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズムを継続して発展させながらモバイルイノベーションをリードしてきたと自負している。Sペンだけではなく、カメラセンサーや、内蔵されるさまざまなセンサーなども多くの日本企業の協力で支えられており、今後もその関係は発展していくだろう」という。
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