カメラ機能はシンプル
映画のようにフレーム機能がおもしろい
背面のカメラは、約5000万画素(F値1.8)。加えて、ポートレート用の補助レンズを搭載します。広角レンズを持たない点は正直残念です。
仕上がりは実際の風景をそのまま捉えているという印象。補正の効果もさほど感じられず、非常にシンプルです。基本はHDRをオンにしたほうがよいかと思います。以下の作例を参考にしてください。
予想よりも良い仕上がりだったのが、夜景撮影。公式サイトで「暗所に強い」とアピールしているだけあって、しっかりと明るさを確保しつつ全体のバランスを調整している、という印象です。細部を見れば多少ゴワゴワした質感もあり、精細さには物足りなさを感じますが、本機のカメラ機能のなかではクオリティーは高いほうだと思います。
カメラ機能の中で面白かったのが、「ムービーフレーム」機能。オンにすると映画のような画面比率になり、何気ない風景も写真の印象が変わります。動画撮影にも適用できるので、さまざまなシーンで活用できそうです。
インカメラは約500万画素(F値2.2)。「ビューティ」機能で肌の明るさなどを調節できるほか、ポートレートモードも適用可能。被写体と背景を正確に識別できており、しっかりと背景だけがぼかされています。
動作は遅れることもしばしば
災害時に役立つFMラジオ搭載は良い点
OSはAndroid 12をベースにしたMIUI 13。CPUはMediaTekの「Helio G85」を採用。メモリーおよびストレージは、3GB+64GB、4GB+128GBの2つの組み合わせが用意されています(ストレージはmicroSDカード使用で最大1TBまで)。動作はときおりワンテンポ遅れることがあり、特にアプリの切り替えなどは時間がかかることもありました。
バッテリー容量は5000mAh。本機の機能を使いこなす範囲であれば、1日で電池切れになる心配はないでしょう。
本機はFMラジオを搭載しており、イヤホンやヘッドホンを挿し込むことで利用可能。また放送は録音ができ、端末に保存してあとから聴くこともできます。
生体認証は前述の指紋に加えて、顔認証にも対応。認証速度は上々ですが、マスクを着けていてもロック解除できたので、安全面でいえば不安が残ります。また、FeliCaは搭載しておらず、おサイフケータイは利用できません。防水・防塵性能についてはIPX2/IP5X止まりなので、ずぶ濡れには注意です。
【まとめ】必要最低限を求める人
スマホ代を抑えたいという人に
Redmi 12Cは、必要最低限のスペックに抑えられたエントリーモデル。最近はエントリー~ミドルレンジの機種でも、(機能の豊富さでいえば)ハイエンドモデルに迫るものも多い中で、Redmi 12Cのスペックは物足りないというのが正直なところ。しかし、連絡手段や撮影機器として本機を考えれば、必要最低限の機能を求める人にはぴったりの機種といえるかもしれません。
また、あらゆるものが値上がりする昨今においては、2万円前後でスマホを購入できるというのは1つのメリットでもあります。自分の求める性能と価格帯に合致するのであれば、本機は買い替えの強力な選択肢になるでしょう。
シャオミ「Redmi 12C」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.71型(20.6:9) |
画面解像度 | 720×1650 |
サイズ | 約76.41×168.76×8.77mm |
重量 | 約192g |
CPU | MediaTek Helio G85 2GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 3/4GB |
内蔵ストレージ | 64/128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 12(MIUI 13) |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/13/18/19 26/28/38/40/41/66 W-CDMA:1/2/4/5/6/7/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約5000万画素+距離測定 イン:約500万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
生体認証 | ○(背面指紋、顔) |
SIMスロット | nanoSIM×2 |
防水/防塵 | ×/×(IP52) |
USB端子 | microUSB |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | ミントグリーン、グラファイトグレー、ラベンダーパープル |
価格 | 1万9800円(3/64) 2万3800円(4/128) |
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