ランナー特化型の「HUAWEI WATCH GT Runner」は
そのシンプルかつ機能性重視のデザインも非常に魅力的
まず紹介する、ファーウェイ初のランナー特化型スマートウォッチであるHUAWEI WATCH GT Runnerは、ランニングのような汗をかくシーンでの着用を想定したモデルだ。汗をかいてもベタつきにくいシリコン製ベルトを採用しており、快適な装着感が続くのが大きな特長となっている。また前述のとおりに、本体重量が約38.5g(ベルト含まず)という軽量化を実現。ケース部分には耐久性に優れた高強度複合繊維を採用し、ベゼル部分はセラミック仕上げという強度の高さも、アクティブな場面で使いやすい。
5種の衛星測位システム(GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSS)を内蔵していて、スマホをセットで持ち歩かなくても、ランニングなどのルートを記録できるのも特長のひとつ。L1とL5のデュアルバンドでのリアルタイム同時通信に対応しており、ラグ部分にアンテナを内蔵することでより正確&高速な測位を実現している。これはランニングやジョギングでの道路単位での高性能なルート計測が可能なほか、登山やハイキングなどのアクティビティーでも活躍する仕様だ。
ワークアウト関連機能の充実は、他のファーウェイ製ウェアラブル端末と同様。100種類を超えるワークアウトモードを搭載し、ランナー特化型ならではの特長のひとつとして「HUAWEI TruSport」による科学的な分析も可能となっている。また、ユーザーの能力に合わせてカスタマイズされたトレーニングプランを提案してくれる「AIランニングコーチ」も利用できる。
HUAWEI WATCH GT Runnerは、レース出場を目指していたり、本格的なトレイルランニングをこなすような上級ランナーには、非常に魅力的な製品だと言える。もちろん、新生活を機に運動を始めたばかりだが、将来的にはもっと本格的に走れるようになりたい、もしくは機能性を重視したシンプルなデザインに魅力を感じる人にとっても有力な選択肢になるだろう。
ハイキングにスマートウォッチとスピーカーを持ち出した
今回は「お出かけ+ウェアラブル」がテーマということで、埼玉県飯能市のハイキングコースを歩いてみた。都内からのアクセスが良く、筆者のように日頃から運動不足な山歩き初心者でも、比較的チャレンジしやすい。
西武鉄道の飯能駅から徒歩で10分ほど進んだところにある観音寺の近辺で「ワークアウト」から「ハイキング」を選択してスタート。この日の天候は快晴で気温も上がっており、しばらく歩いていると息がかなり上がってくる。心拍数を確認すると、運動強度の高い「有酸素運動」のゾーンに入っているのが確認できる。
当然、汗もかいているのだが、今回持ち出したHUAWEI WATCH GT 3 SEの場合、TPU製ベルトがサラッとした着け心地を維持していた。本体の厚みが約11mmと薄いこともあって、とても軽快な装着感が印象的だった。
ワークアウト中は心拍数や経過時間のほか、ペースや現在地の高度などが表示される。心拍数は数値によって「ウォームアップ」や「脂肪燃焼」などのゾーンでそれぞれに色分けされて画面に表示されるため、今している運動の強度を一目で把握しやすい。また高度も、スタートからどれだけ登ったか、あとどれくらい登るのかがわかるため、モチベーションの維持に役立つと感じた。
HUAWEI WATCH GT 3 SEとHUAWEI WATCH GT Runnerには、万が一道に迷った際には来た道をたどることで元の場所に戻れる「ルートバック機能」を搭載。また、方角を知る「コンパス」アプリや気圧の変動から悪天候の兆候を検知しアラートを表示してくれる機能なども用意されている。今回は非常によく整備されたコースを歩いたため幸いにも必要となる場面はなかったが、いざというときにも安心だ。
今回のハイキングでは、HUAWEI Sound Joyも使ってみた。途中の休憩で(周囲に人がいないことを確認してから)お気に入りの音楽を流すと、山の澄んだ空気も相まって、とても気持ちが良い。静かな山の中ということもあって、今回は大音量で鳴らすことはしなかったが、パワフルかつ高音質なサウンドがHUAWEI Sound Joyの魅力。キャンプやBBQなどのイベントでも活躍してくれるのは間違いないだろう。
HUAWEI Sound Joyのもう一つの魅力は、持ち運びしやすいコンパクトなサイズ。600ml入りのペットボトルとほぼ同じようなサイズ感ということで、今回はバックパックのサイドポケットに入れて持ち歩いた。ストラップが付属しているので、バックパックにぶら下げて持ち運ぶことも可能だ。
さて、山の中や川原を約8km歩いて約2時間半が経過、スタート地点まで戻ったところでハイキングは終了となった。1340キロカロリーという消費カロリーは、運動不足の筆者からすると驚きの数字。ワークアウトの結果はスマートウォッチ側の画面でも見られるが、詳細を確認するには専用の「HUAWEI Health」アプリ(AndroidとiOSの両方に対応)が便利だ。
アプリから見てみると、ルートや高度はかなり正確に記録されていると感じた。また心拍数も、登ることが多かった前半は「有酸素運動」や「無酸素運動」のゾーンに入ることが多くなっていたのがわかる。今回、「脂肪燃焼」のゾーンに入っていたのは計62分もあって、(実際にどれだけ燃焼したかは定かではないが)かなりうれしい。なんでもない行楽でもこうして記録があると、思い出として残りやすいし、また行こうという意欲にもつながるのではないだろうか。
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