このページの本文へ

G-Master Velox II Intel Editionをレビュー

厳選PCパーツの鉄板ゲーミングPC、13900&RTX 4070 Ti構成なら4K高画質でも怖くない

2023年04月05日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

提供: サイコム

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PCケースの刷新で使い勝手がアップ!

 もともと前モデルからすさまじい人気で、昨年末から年始にかけては売り切れになるほど。G-Master Velox IIシリーズはPCケースを刷新した後継モデルで、新たにFractal Designの「POP Silent White TG Clear」を採用している。

 サイドパネルは強化ガラスで、Fractal Designらしいシンプルなフロントデザインも特徴的だ。このフロントパネルの下部に小物ケースを装備している点がユニークで、遊び心のあるモデルと言える。

磁石で固定しているカバーを外すと、小物ケースが現れる

 この小物ケースは緊急用のリカバリーディスクやUSBメモリー、各種アダプター、SDカードリーダーなどを収納しておくと便利かもしれない。こういった周辺機器の出番はそれほど多くないものの、必要な時ほど見つからなくて探し回ることが多いため、PC内にしまっておけるという点はありがたい。

 また、天板部のフロントインターフェースはUSB Type-Cも搭載。このPCケースは本来USB Type-Cは非搭載で、別売のオプションでサポートしている。しかし、サイコムでは標準装備にしている。この細やかな配慮がなんともうれしい。

フロントインターフェースのUSBはType-CとType-A×2と前モデルよりも豊富。マイク入力とヘッドフォン出力も備える

USB Type-Cは本来別売オプションなのだが、サイコムなら標準で付いてくる。そのオプションは内部ケーブルで、当然出荷時からネジどめされいる

 G-Master Velox IIシリーズはコストパフォーマンスを重視したモデルとはいえ、組み立てのこだわりは他モデルと変わらない。

裏配線を駆使した組み立てで、ケーブルがほとんど隠れている

 マザーボード下部のフロントインターフェースやUSB、上部のファンにつながるケーブルは近くの穴から裏に回され、PCケース内で目立たないよう工夫されている。こうした細かな部分はPCケースやマザーボード、組み合わせるPCパーツで配線の向きなどが変わるだけに、マニュアル化しづらい部分。ここを徹底しているあたりに、組み立てにこだわりがあると感じる。

 もちろん、ケーブルを見えないところに無理に押し込んでいるわけではない。将来のHDDやSSD、ファン増設などがやりやすいよう、裏側でケーブルがキレイに束ねられている。

ケーブルは束ねてPCケースの各所に固定。どのケーブルがどう配線されているのかわかりやすい

 電源ユニットまわりまですっきりしている点も見逃せない。コスパ重視のBTOパソコンではおざなりになってしまいがちだが、こうした目に見えないところへの気配りも完璧だ。あらためてサイコムが会社のミッションに掲げている「Craftsmanship(職人技)」は伊達じゃないと感じた。

 ちなみに、HDDやSSDといったストレージを増設するためのベイは、2.5インチが2台、3.5/2.5インチが2台の合計4台ぶんある。動画編集など、大容量ストレージが必要な場合でも、簡単に増設できる。もちろん、BTOオプションでもHDDやSSDを選べるので、最初から大容量ストレージが必要だとわかっているなら、カスタマイズで追加して注文するといいだろう。

3.5/2.5インチ共用トレイはフロント側にある

カテゴリートップへ