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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第408回

地球にやさしいスマホ「arrows N F-51C」は、使う人にもやさしかった

2023年03月27日 11時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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パフォーマンスと電池持ちも満足必至

 CPUはクアルコムのSnapdragon 695 5G(最大2.2GHz/オクタコア)、メモリーが8GB、ストレージが128GBという構成。Snapdragon 695はミッドレンジ向けなので、“ヘビーな使い方には向かない”という印象を持つ人もいるでしょうが、実際、ほとんどのアプリはスムーズに使えました。基本アプリはキビキビと動き、マルチタスク操作も問題なし。カメラの撮影モードの切り替えや連続撮影もスピーディーにできて、「ポケモンGO」「ツムツム」のような定番ゲームもサクサクとプレイできました。グラフィックに凝ったゲームは厳しいですが、誰でも満足できるはずです。

「Geekbench 6」というアプリでベンチマークを測定してみた。Snapdragon 695を搭載するほかの機種と比べても上々と思えるスコアだ

 バッテリー容量は4600mAhで、電池持ちも問題なし。筆者がややヘビーに使った日でも、電池は40%くらい残ったので、標準的な使い方であれば2~3日は持つと考えてよさそう。また、Qnovo社と共同開発した充電技術を搭載し、電池寿命を長くできることも特徴です。

電池持ちは満足できるレベル。電池を長持ちさせる機能も備えている

 初期搭載OSはAndroid 12。最大3回のOSアップデートと、最長4年のセキュリティアップデートが保証されているので、少なくとも4年間は、最新モデルと同等の機能・サービスが利用できると考えていいでしょう。

【まとめ】エシカルな暮らしを意識できることが
大きな付加価値かも

 「arrows N」は、環境に配慮されて開発された端末ですが、それを意識せずとも誰でも使いやすく、機能面でも満足できそうです。筆者がFCNTに取材して聞いた話では、現時点では、従来のバージン材よりもリサイクル材のほうが高く、リサイクル材を使いつつ、従来モデルと同様の堅牢性を実現させることにもコストがかかったとのこと。個装箱にも適正に管理された森林から作られたFSC認証紙を使い、植物由来のバイオマスインキを使うといった徹底ぶりなので、従来モデルよりも価格が高くなってしまうのは必然でしょう。

 「arrows N」には、エシカルな暮らしを意識させるアプリもプリインストールされていて、使うことによって日常生活に変化をもたらすことも期待できそうです。それを付加価値と捉えて、4年間快適に使い続けられることを考慮に入れると、決して高い買い物ではないかもしれません。

自然にエシカルの意識が高まりそうな仕掛けも施されている

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