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全国高校eスポーツ選手権のプロデューサーを務める清野 悠介氏にインタビュー

高校生のeスポーツ大会には、ゲーマーたちの青春が詰まっている! その魅力とは?

2023年03月17日 11時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

提供: サードウェーブ

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全国高校eスポーツ選手権を目標として、成長してもらえるのが一番
大会出場選手の未来も楽しみ

 全国高校eスポーツ選手権の第5回大会は、1月29日にフォートナイト部門、2月11日にリーグ・オブ・レジェンド部門、2月12日にロケットリーグ部門が開催され、熱い戦いが繰り広げられた。

 そしてまだ未定ではあるものの、第6回大会の開催に向けて、新学期が始まる4月頃から、各出場校もそろそろ動き出すのではないだろうか。また、運営としても今後どのようになっていくのか、気になるところだ。

──第5回の大会を終えての感想をお願いします。

清野氏:終わったばかりでまだ実感がないのですが、まずは無事に終えられてよかったの一言です。大会に携わったすべての方々のおかげだと思っています。

──今後、高校生におけるeスポーツはどうなっていくと思いますか?

清野氏:色々な形が出てくるのかなと。競技性を求めるeスポーツもあると思うのですが、自分たちで配信してみたり、大会を開いたりとかもできると思うので。さらにはゲームという広いくくりにすればゲームを作ったり、デザインしてみたりということもできるので、可能性はたくさんあると思います。

──これまでの5回の大会をとおして、本大会の1番の魅力はどこにあるか、教えてください。

清野氏:目標に向けて、生徒さんたちが一丸となって成長できる大会だと思います。参加する選手の目標や目的が多々あるので、それに向けて成長できる大会ではないかなと。すべてのチームが優勝を目指しているわけではないと思うので、1勝に向けてがんばる、ベスト16を目指すなど、高校生活の中で目標に向けて成長できる大会だと思っています。

──確かに優勝したチームの皆さんは本当に笑顔だし、負けてしまったチームの皆さんは悔しくて号泣している選手もいるしで、皆さん本当に今まで本気で一生懸命練習してきたんだろうなというのが伝わるので、グッときちゃいますよね。

清野氏:そこもステキなシーンですよね。第5回のリーグ・オブ・レジェンド部門では、昨年優勝したクラーク記念国際高等学校 CLARK NEXT Akihabaraの「Yuki飯食べ隊」が2連覇をかけて、対N高「N1」の対策をしてきていたみたいなんですけど、準決勝でルネサンス高等学校 新宿代々木キャンパスの「強化 5Q」に敗れてしまって、N高と戦えなかったということもあり、皆さん悔し涙を流されていました。そういったワンシーンを見ていると、どの高校にも全力で取り組んだ青春があったんだろうなと想像してしまいますね。

第4回大会のリーグ・オブ・レジェンド部門で優勝した、強豪校の1つとなるクラーク記念国際高等学校 CLARK NEXT Akihabaraの「Yuki飯食べ隊」

第5回で2連覇を狙っていたが、準決勝で敗退という結果に

──確かに、目標があってゲームをがんばれるって、正直私からしてみればとてもうらやましいです。私が高校時代にeスポーツ部があったならば、絶対に入ってこの大会を目指したと思いますし。

清野氏:私もそう思います(笑)。そして、本大会に出場してくれた生徒さんたちが卒業したあとの成長にも期待できるというのが、本大会のいいところでもありますね。大会をとおして感じてもらったことを、次のステップで活かしてもらえると、とてもうれしいです。あと、保護者の方から大会を開催してくれてありがとうという言葉をいただくこともありまして、とても励みになっています。

参加してくれる高校をもっと増やしたいと語る清野氏

──そんな全国高校eスポーツ選手権ですが、今後の目標はあったりしますか?

清野氏:現在参加いただいている高校が300校弱で、全国には5000校近くの高校がありますので、まだ1割にも満たないんです。そこは、より周知の拡大やレギュレーションを整理して、より多くの高校に参加いただきたいですね。

──ありがとうございました。

ゲーム好き、eスポーツ好きな人にぜひ観戦してほしい
ゲーマーの青春が詰まった全国高校eスポーツ選手権

 全国高校eスポーツ選手権は、リアルスポーツと同じように、1年間をとおしてチームメンバーと練習して、そのすべてをぶつける舞台となっている。私は高校生でもないし、高校生になる子供がいるわけでもないのだが、その一生懸命戦う姿や、本気で勝って喜ぶ姿、負けて悔しがる姿を見ていると、青春だな~とグッとくるものがあった。

 第6回大会の開催は未定だが、ぜひとも高校生たちによる熱い戦いを、また見たいなと感じている。過去の大会の様子は、公式YouTubeチャンネルにアーカイブが残っているので、そこから視聴が可能だ。気になる人はぜひ視聴して、より興味を持ったのであれば、第6回大会にも期待してみてはいかがだろうか。

(提供:サードウェーブ)

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