OLED採用の45型で240Hz対応、“曲がる”機構を除いても超ハイエンド
“曲がる”CORSAIRゲーミングワイド液晶、1度曲げたら絶対ほしくなる極上の使い勝手
とはいえ、一方でその湾曲が邪魔になるゲームもある。筆者は「VALORANT」や「レインボーシックス シージ」など、競技性の高いシューティングゲームをよくプレイするが、カーソル(照準)を精確に動かすことが求められるこれらのタイトルは、画面が水平ではない湾曲状態では正直やりにくい。そんな時でもXENEON FLEXであれば、フラット状態にしてしまえば解決できてしまう。
解像度は3440×1440ドットで4Kではないが、240Hzワイドディスプレーで存分に遊べるPC性能と考えると、WQHDのほうがあっている。FPSもその1つであり、4KよりWQHDやフルHDでプレイしている人のほうが圧倒的に多いため、現状240Hzでワイドディスプレーを使うなら、3440×1440ドットのほうがちょうどいい解像度に感じる。
また、とくに没入感を必要としないビジネスや、複数のウィンドウを表示させての仕事、精確な描画を求められるクリエイティブ用途では、フラット状態のほうがやりやすい。湾曲とフラットのどちらでも使い分けられることで、用途によって変更できるのはとても便利だ。
もちろん、湾曲やフラットなどを差し引いても、ワイドディスプレーによる情報量の多さがメリットになる状況では、スペックの高さゆえにそのメリット際立つ。「ファイナルファンタジーXIV」をはじめ、多くの情報を表示させたいMMORPGなどでも活躍してくれるだろう。
述べてきたとおり、実際に使ってみると、さまざまなゲームや用途に臨機応変に対応してくれるディスプレーということがわかった。臨場感が重視されるレースやアクションゲームから、精確さを求められるFPSといったジャンルなど、さまざまなゲームを最高の環境で遊ぶことができる。
また、映画やドラマを高い没入感かつOLEDの美しい映像で楽しみたい人や、ゲームだけでなくクリエイティブに使えるディスプレーがほしい人など、とにかくゲームを最高の環境で遊びたい人にとっては、夢のようなディスプレーであるように感じた。
なお、価格は30万円強と、かなりハイエンドな部類に入ることは否めない。とはいえ、さまざまな用途で使える“曲げる”機構や、美しいOLED、240Hz、sRGB100%といったスペックを考えると、納得の価格ではある。余談ではあるが、例えば27型のハイエンドディスプレーは、15万円を優に超えるモデルも少なくない。それを2台導入すると考えると、唯一無二の湾曲機構も相まって、驚くような価格ではないように感じてくる。
湾曲ディスプレーは気になるなと思いつつも、普段はディスプレーをフラットな状態で使いたいと考えている人は少なくないと思う。かくいう筆者もその一人で、湾曲していると多くのウィンドウを画面に表示した時に違和感を覚えてしまうほか、好きなFPSでは機能が邪魔になってしまうことが、湾曲ディスプレーを導入できない理由の1つだった。
そういった人に対して、この湾曲でもフラットでも使えるXENEON FLEXは、唯一無二の選択肢になるのかもしれない。
(提供:CORSAIR)
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