フィッシング詐欺対策で口座情報入力?
イオン銀行を騙った詐欺メールの報告が増えているとフィッシング対策協議会から発表がありました。「契約者ID、ログインパスワード、支店・口座、生年月日、取引パスワード、スマッとATM暗証番号、確認番号等を絶対に入力しないよう、ご注意ください」と注意を促しています。
これは、“フィッシング詐欺被害の防止を目的としたセキュリティシステム向上のため、登録情報の再設定が必要”と偽り、イオン銀行の偽Webサイトに誘導したうえで、前述の通りログインパスワードや暗証番号といったクリティカルな個人情報を入力させようとするもの。
本文中には、「ご確認をいただけない場合、カードのご利用制限がかけされる恐れがございますので、予めご了承下さい」などと、無視するとデメリットがあるような文言も見受けられます。日本語が若干怪しいので、ここでフィッシング詐欺だと気づく人がいるかもしれません。
イオン銀行からこうしたメール・SMSが送信されることはない
当然、イオン銀行はこのようなメールを送信していませんし、むやみに個人情報の入力を依頼することはないと公式サイトで発表しています。
イオン銀行の発表
・当社ではセキュリティシステムに関するお客さまあてに配信するメールにURLを貼付し、下記の情報等の入力を依頼することはございません。
《ログインID、各パスワード、確認番号、口座番号、カード暗証番号、クレジット番号、セキュリティコードなど》
・当社からお客さまに対し、SMS(ショートメール)やメール・LINE等で、銀行口座のご利用停止等異常な取引・ご利用の確認に関するお知らせ等を送信することはございません。必ず電話や文書で連絡いたします。
このような銀行を偽ったメールは、イオン銀行以外にも考えられます。実際、2023年に入ってから静岡銀行や千葉銀行を騙る同様の手口が報告されています。
もし、あなたがフィッシング詐欺メール・SMSを受け取った場合、可能ならばフィッシング対策協議会に報告すると良いでしょう。