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NTTファイナンスを騙った電話・SMS・直接訪問の詐欺行為に注意!

フィッシング詐欺の新しい手口は「電話の自動音声ガイダンス」。電話料金未納と嘘をつく

2023年02月12日 17時00分更新

文● せきゅラボ

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NTTファイナンスからの発表。直接訪問があった場合は、お客様相談センターか最寄りの警察署に一報すると良いでしょう

電話に出たら「電話料金払ってないので訴える」と言われた!?

 メールやSMSに不審なメッセージが届いた、つまりフィッシング詐欺メールを受け取った際の対策については繰り返しご紹介してきました。

 正解はすでに多くの方がご存じの通り、「本文中のURLや添付ファイルなどを決してタップしない」ことです。個人情報を盗み出すための偽Webサイトへの誘導や、マルウェア感染を防ぐためには、余計な操作をしないことが何より重要なのです。

 ところが最近、その対策を覆すフィッシング詐欺の亜種が見つかりました。その手口とは――なんと電話です。

 2022年11月、電話料金の収納業務を手掛けるNTTファイナンスは、自社を騙った電話などへの注意喚起を発表しました。それによると、自動音声ガイダンスを用いて偽の契約状況を告知したうえで、氏名や生年月日などを聴取したり、「未払いがあるので支払わなければ裁判所に申し立てる」と金銭を要求されたりするとのこと。

不審な自動音声ガイダンスの例

「NTTファイナンスです。料金の未納があるので電話が利用停止となります。オペレーターに繋ぐ場合は2を押してください。」
「NTTファイナンスです。料金未納につき法的措置をとることになりました。詳しい説明は1番を押してください。」
「NTTファイナンスです。重要なお知らせがございます。1番を押してください。」

より緊急性が高まったように思わせる手口

 特筆すべきは、電話が掛かってくることです。メールやSMSよりも緊急性が高く感じられ、なおかつその場で決断せねばならないような気持ちにさせます。しかも自動音声ガイダンスですから、悪意ある人たちはいわゆる「オレオレ詐欺」のように生声で演技する必要もありません。悪い意味で上手い手口と言えます。

 対策は、掛かってきた電話を取って、自動音声ガイダンスが流れたときは内容にかかわらず無視して切ることでしょう。

自動音声ガイダンスのほか、SMSや直接訪問も!

 まれに自治体やメディアが自動音声ガイダンスを使った各種アンケート調査を実施している場合もありますが、あくまで任意ですから回答する必要はありませんし、自治体の調査を装って家族構成などの個人情報を聞き出す詐欺電話との違いを見分ける術もありませんから、電話の場合は真偽の区別なく切ってしまうのが安全でしょう。

 なおNTTファイナンスでは、自動音声ガイダンスを使って契約状況に関する事項や回線の利用停止を通知することはしていません。

 さらに今回の事例では、電話のほかにSMSと直接訪問という手口も確認されています。こちらに関しても、SMSや直接訪問で集金を実施することはないので、SMSは無視、訪問者には拒否したうえでNTTファイナンスお客様相談センター、もしくは最寄りの警察署へ相談しましょう。

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