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SFサバイバルホラーの金字塔が現世代向けに復活!

『Dead Space』リメイク版に秘められた"3つの狂気"

2023年02月10日 21時00分更新

文● イチえもん 編集●ASCII

 2008年に発売された『Dead Space』はエレクトロニック・アーツが販売するSFサバイバルホラーで、15年経った今も海外で高い評価を受けている。その後は続編の『Dead Space 2』と『Dead Space 3』がリリースされた。加えて、番外編となるシューティングゲーム『デッドスペース エクストラクション』やアニメーション作品なども存在する。

 それから15年後、Dead Spaceの第1弾が最新グラフィックでフルリメイク。オリジナル版は過激なグロ描写によって国内の販売が見送られていたが、リメイク版となる本作はPC(EA app/Steam/Epic Game Store)のみ購入可能。そのうえ日本語が実装されているので、ストーリーに没入しやすくなった。

 Dead Spaceの魅力は、SFホラー映画の魅力をしっかり再現しているところだ。SFホラー映画の『エイリアン』や『遊星からの物体X』などを彷彿とさせる、陰鬱な雰囲気や不気味なクリーチャーが見ものとなっている。SFホラー映画の魅力を100%詰め込んだ作品がこのDead Spaceなのである。

 オリジナル版が登場してから十数年経ったが、リメイク版はどのような進化を遂げたのか。本記事では、リメイク版Dead Spaceのプレイレビューをお届けしたい。

15年の時を経て蘇った、SFサバイバルホラーの金字塔

 第1弾のあらすじを簡単に説明しておこう。時は宇宙航行が可能になった2500年代。修理工のアイザック・クラークらを乗せた船は、通信障害が発生した惑星採掘船「USGイシムラ」に搭乗する。

 通信障害を修理すべくUSGイシムラに搭乗したエンジニア一行だったが、そこで目にしたものは惨殺された乗組員たちの遺体と、人体に寄生する「ネクロモーフ」というエイリアンだった……。USGイシムラでいったい何が起きたのか?

 プレイヤーはアイザック・クラークを操作し、ネクロモーフたちと戦いながら、USGイシムラで発生した惨劇の謎を探ることになる。

救援要請を受けUSGイシムラに乗り込むエンジニア一行。主人公は画像に映っているスーツを着たエンジニアで、名前はアイザック・クラークだ。オリジナル版のアイザックは無口だったが、リメイク版のアイザックは最初からしゃべるぞ

 本作の基本的な動きは、ネクロモーフが徘徊するUSGイシムラを探索し、時には戦いながらタスクをクリアすることだ。サバイバル要素が強く、弾薬や回復薬のリソース管理や武器・スーツの強化も欠かせない。またお金(クレジット)の概念もあり、弾薬や回復薬などを購入できる。RPGのような要素も含まれているので、遊び応えは十分高い。

多種多様な武器を使ってネクロモーフと対決。四肢を切断しないと倒せない

物体の動きをスローにする「ステイシス」(左)や、物体を掴んだり投げたりできる「キネシス」(右)といった能力も使える

武器やスーツ、回復アイテム、弾薬はステージ内に設置されているストアで購入でき、買い物をするとクレジットが消費する。また、インベントリの空きを増やすために装備品を貯蔵庫に預けるといったことも可能だ

ベンチではスーツや武器の強化ができる。ノードと呼ばれるアイテムを消費する必要がある

時には船外を探索することも。背中に表示されている秒数がゼロになると、酸素量が切れて窒息死する

 リメイク版の大きな変化はグラフィックとライティング、恐怖演出などが挙げられる。15年前の作品とは思えないような進化を遂げていると感じた。そのうえオリジナル版の不満点を解消したり、リメイク版独自の新要素もあったりするなど、大きな変化も見受けられた。

 個人的に嬉しかったのはロード画面を省いたシームレスなゲーム性だ。オリジナル版もシームレスを重視していたが、別の区画へ移動するシーンはロード画面が挿しこまれていた。しかしリメイク版は冒頭からエンディングまで完全ノーカットで進行するため、集中して本作の世界に没入できる。実にありがたい限りだ。

現世代向けにリメイクされたDead Space。グラフィックやライティングなどが進化していて、15年前のゲームとは思えない出来だった

新要素であるブレーカー。開けたいドアを起動する、エレベーターを起動する、電気を点ける際は、該当の箇所にブレーカーを切り替えなければならない

移動時のロード画面がなくなり、シームレスに楽しめるように

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