Seagate(シーゲイト)は1月25日、2023年度第2四半期(2022年10月〜12月)の財務結果を発表、第3四半期(1月〜3月)に、第2世代HAMRプラットフォームを搭載した初の30TB超の容量を持つ量産型ハードディスクドライブを発売すると発表した。
データセンター向けニアラインドライブとして開発開始
HAMR(熱補助型磁気記録)は、記録ヘッドに小型のレーザー素子を取り付け、レーザー光でディスクを加熱することで情報の記録を容易にして高容量化する技術。
同社は以前からこの技術に取り組んでおり、当初は超大型データセンター向けのニアラインドライブ(データセンターなどでアクセスする頻度が比較的少ないデータを記録するための大容量ストレージ装置)に使用するつもりで開発を進めていたが、最終的には、この新技術をミッドレンジ、そしてエントリレベルの大容量HDDに使用し、コスト削減と利益率の向上を図っていくこととなった。
シーゲイトのロードマップによると、2026年には50TB、2030年には100TBを超える容量を持ったハードディスクを提供するとしている。
競合となる東芝も2023年度までに30TBのニアライン向けHDDを投入するというロードマップを示している。
パソコンの世界ではすっかりSSDにリプレースされてしまったHDDだが、データセンターの世界ではまだまだ進化を続けている。