エムスリーキャリア、新型コロナウイルス感染症のオンライン診療を行う医師の採用確約サービス受付開始

　エムスリーキャリア株式会社は2022年12月8日、新型コロナウイルスへの感染が疑われる人や自宅療養者へのオンライン診療を実施する自治体、医療機関、企業などに対して、医師採用確約サービスの受付を開始したと発表した。

　新型コロナウイルス感染症への感染が疑われる人や自宅療養者に対するオンライン診療の活用が促進される中、エムスリーキャリアが行った47都道府県へのオンライン診療についての調査では、回答の約半数が「オンライン診療をすでに導入している、興味がある」と回答し、そのうち約2割が外部委託しているという。一方で、自治体では感染の急拡大や患者の急増が発生した場合、早期に医療職を確保し、オンライン診療体制を構築することが課題となっているという。オンライン診療体制の構築が遅れると、地域病院での診療が増えて患者への対応までに時間がかかり、医療体制のひっ迫にも繋がる懸念がある。

　エムスリーキャリアでは、こうした課題を解決するために、オンライン診療業務に特化した医師採用確約サービスの提供を開始した。同社が行ったエムスリーキャリアサービス登録者へのアンケート調査では、アンケートに回答した医師の約8割がオンライン診療に協力する意向を示しているという。これらの医師の協力を中心に、同社ではオンライン診療体制の構築や地域の医療提供体制の支援をしていくとしている。

　医師採用確約サービスの主な特徴は3つ。1つ目は、日本の医師の約9割が登録するという医療従事者専用サイトm3.comの会員データベースを活用すること。全国の医師にアプローチ可能で、リモートでオンライン診療を行うため、自治体の所在地に関係なく、全国の医師に協力を依頼できる。

　2つ目は、m3.com会員の中でオンライン診療に協力可能な医師をあらかじめ把握しているため、採用をすばやく行えること。医師が見つからなかった場合でも、医師の会員に再度アプローチできる。また、対応できる時間帯や希望条件などを事前に確認しているため、採用における条件面の相談も可能だ。

　3つ目は、医師採用を確約する「採用確約プラン」を用意しており、新型コロナウイルスの感染状況に応じた人員配置の調整も可能になっている。また、日頃から医師と接しているコンサルタントを中心とした専門チームを新設し、求人だけではなくPR代行、条件調整などの支援を行うとしている。

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