第13世代インテルCoreプロセッサーのCore i9/i7は、水冷がデファクトスタンダードだが、Core i5-13600K/KFは、コストを抑えられる空冷CPUクーラーで運用できる。そして空冷に限らず、いま狙いめのCPUクーラーと言えば、コスパ優秀な製品を次々と投入しているDeepcoolだ。
空冷CPUクーラーでは、昨年投入の「AK620」に、コストを抑えた「AK400」、そして両モデルの中間となる「AK500」のAKシリーズを展開している。MTP(Maximum Turbo Power)が181WのCore i5-13600Kで、Deepcool AK三兄弟の冷却パフォーマンスを改めて検証してみた。
第13世代インテルCoreプロセッサーが値下がり
AK三兄弟を検証する前に、CPUの価格について説明しておきたい。価格が横ばいで定していた第13世代インテルCoreプロセッサーだが、11月15日から値動きがスタート。20万円台の予算で組む際のターゲットとなるCore i5-13600K/KFもゆっくりと値下がりしている。
11月最終週はアキバ最安値を更新し、i5-13600Kが5万2470円、iGPU非搭載のi5-13600KFが4万9540円を記録した。ブラックフライデーに続いて、クリスマス、年末年始に向けて毎週末の特価もさらに熱くなってくるので、コスパ良くPCを組むベストなタイミングとなっている。
第13世代インテルCoreプロセッサー アキバ価格動向(目標価格) | ||||||
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Core i9- 13900K |
Core i9- 13900KF |
Core i7- 13700K |
Core i7- 13700KF |
Core i5- 13600K |
Core i5- 13600KF |
|
2022年10月25日 | ¥105,800 | ¥102,800 | ¥74,800 | ¥71,800 | ¥57,800 | ¥54,800 |
2022年11月1日 | ¥105,800 | ¥102,800 | ¥74,800 | ¥71,800 | ¥57,800 | ¥54,800 |
2022年11月8日 | ¥105,800 | ¥102,800 | ¥74,800 | ¥71,800 | ¥57,800 | ¥54,800 |
2022年11月15日 | ¥105,800 | ¥99,000 | ¥71,100 | ¥69,800 | ¥56,000 | ¥53,000 |
2022年11月22日 | ¥104,500 | ¥99,000 | ¥71,000 | ¥69,800 | ¥56,000 | ¥49,800 |
2022年11月26日 | ¥103,000 | ¥99,000 | ¥71,000 | ¥69,800 | ¥56,000 | ¥49,800 |
同上 アキバ最安値 | ¥102,930 | ¥94,650 | ¥67,980 | ¥64,980 | ¥52,470 | ¥49,540 |
AKシリーズ3製品の基本をチェック
まずはDeepcool AKシリーズの基本スペックを紹介していこう。エントリークラスとなる「AK400」は、3500円前後の手ごろな価格ながら、TDP220Wまで対応する。正直、Core i5-13600K/KFの運用はギリギリのラインになるので、今回のテストで見極めていこう。ヒートシンクのサイズは120×45×152mmで、6mm径×4本のヒートパイプを装備する。ファンは回転数500~1850rpm±10%の120mm径の「FC120P」を組み合わせている。
奥行き90mmの大型ヒートシンクと6mm径×5本のヒートパイプで冷却性能を確保しながら、メモリーとの干渉を抑えたのが「AK500」だ。ファンは「AK620」と同じで、回転数500~1850rpm±10%、風量68.99CFMとなる「FK120」を採用している。価格は「AK620」よりわずかに安い9400円前後になっている。
高い冷却性能と手ごろな価格で登場とともに人気となったデュアルヒートシンク&デュアルファンの「AK620」。奥行き実測約47mm、幅127mm、高さ157mmのヒートシンク×2と、6mm径×6本のヒートパイプで構成され、最大260WまでのTDPに対応する。2基の120mm径ファン「FK120」を搭載している。標準のシルバーカラーに加え、オールホワイトの“WH”、ブラック“ZERO DARK”を用意している。
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