NTT人間情報研究所による
ウインドサーフィンシミュレーターを体験した
11月11~15日まで、3年ぶりとなる「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」が開催された。本大会はPWA(Professional Windsurfers Association)公認の大会で、世界のトッププロが約10ヵ国を年間にわたり転戦するワールドツアーのひとつ。しかも、今回はスラロームの最終戦のため、世界のトッププロ数百名がワールドチャンピオンをかけて、熱い戦いを繰り広げる大会となっていた。
とはいえ、ウィンドサーフィンそれ自体は知っていても、体験する機会はなかなかないスポーツのひとつ。そこで今大会の会場では、特別協力企業として参加しているNTTによる「ICTを駆使したウインドサーフィンシミュレーター体験コーナー」が設置されていた。
このシミュレーターは、NTT人間情報研究所が取り組んでいた、身体的な技能・能力の獲得や発揮を促す「身体知」のデジタル化に関する研究を元に開発されたもの。コツのような身体に根ざした経験的な知をデジタル化することで、練習時の分析などに役立てることを目的としている。
たとえば野球であれば、バッティングやピッチングのフォーム、陸上競技なら細かな体の動かしかたをモーションキャプチャーで解析。自転車競技なら状況に合わせた速度を計測したりと、センサーや通信機器などを使いスポーツをデータ化して、効率的な向上を目指せる。