八楽、AI自動翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」に「OCR対応」を追加
八楽株式会社は2022年11月26日から、AI自動翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」に、書類の文字起こしと多言語翻訳をサポートし、ペーパーレス化、DXを推進する新機能「OCR対応」や「Word-to-wordハイライト」などの提供を開始する。「ヤラクゼン」利用料金は一般個人向けの基本機能は無料。カンパニープランはスターター3(ユーザー3人、翻訳マネージャー1人)月額9900円から。
「ヤラクゼン」は、AI翻訳から編集、共有、翻訳会社への発注までを1つにする翻訳プラットフォーム。スタート画面でファイルをドロップ、またはテキストを入力して言語を選び、スタートボタンを押すだけという直観的に使用できるシンプルなインターフェース。使用を重ねるごとにパーソナライズされ、翻訳精度が向上する複数のAI翻訳エンジンを標準搭載する。アカウントごとに翻訳データを個別管理してデータ流出を防ぐほか、データ通信の暗号化、バックアップなどセキュリティ対策も行っている。
対応言語は英語、中国語などのほか、韓国語やベトナム語、マレー語など、ほかのAI自動翻訳ツールでは対応していない言語も対象とし、全28言語に対応する。対応するファイル形式はWord、Excel、Powerpoint、PDF、CSV、HTMLなど。元の書式を保ったままでファイルをまるごと翻訳できる。
新機能の「OCR対応」はOCR(画像のテキスト部分を認識し、テキストファイルに文字変換するシステム)を使用することで、書類をスキャンしてテキストデータとして翻訳、保存が可能。これまで紙ベースで管理していた書類をデジタル化し、PDFや画像内の文字を文字起こしすることで、文字検索や編集もできる。従来の「ヤラクゼン」ではテキストベースのPDFに対応していたが、「OCR対応」機能でスキャンや画像のPDFにも対応可能となった。
「Word-to-wordハイライト/ Smart suggestion機能」は原文、訳文で対になっている単語がハイライトされ、目視で判断が可能。類義語の確認もできるようになる。ポストエディットの作業効率向上や、翻訳しながら外国語学習も行える。
このほか新たに対応言語にフィンランド語を追加したほか、EUが施行した一般データ保護規則(GDPR)に対応。「ヤラクゼン」を利用する際には必須のクッキーが存在し、そのクッキー利用に同意を得るための機能を追加。対象国(EU加盟国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー)からアクセスした場合のみ、ログインページにポップアップ(Your Privacy)が表示される。