AI総合研究所NABLAS (株) 、Stable Diffusion対応のAI生成画像判別システムを開発
NABLAS株式会社
フェイク画像・動画への対抗技術でファクトチェックに取り組む API形式での提供も
AI総合研究所として活動するNABLAS株式会社 (本社 : 東京都文京区本郷、 代表取締役 所長 : 中山 浩太郎、以下「当社」)は、AIによって生成された画像を判別するシステムを開発しました。最新の生成モデルであるStable Diffusionに対応しており、フェイク画像や動画に対抗する技術として、ファクトチェックなどの用途で活用し、社会問題の解決に取り組みます。
AIが生成した画像を判別可能なシステムを開発
最新モデル「Stable Diffusion」に対応
実写真のようなフェイク画像の検出を得意とする
画像に対してフェイク度を算出し、フェイク画像かどうかを判別する
ニーズに合わせたモデルの提供(API形式など)や相談が可能
■モデルの概要
この度開発したAI生成画像の判別システムは、画像生成AI「Stable Diffusion」によって生成された画像を判別する事が可能です。本モデルは実写真のようなフェイク画像の検出において高い性能を発揮しており、フェイクニュース対策やファクトチェックなどの用途での活用が期待されます。当社独自の検知技術を用いて算出されたフェイク度(0~1の範囲で表され、0.5以上がフェイクと見なされます)によってフェイク画像の判別をし、人間の眼ではリアルかフェイクの判別が困難な画像でも高精度に検出します(以下画像を参照)。
■今後の展望
近年の画像生成AIの急速な技術進歩に伴い様々な分野でパラダイムシフトが起きる中、AIによって生成された画像が、フェイク画像や動画として利用されるケースが増加しており、社会的な脅威として様々な産業や社会に与える影響は年々大きくなるばかりです。先の台風15号襲来時には、実際に画像生成AIで作られた偽画像がインターネット上で広く拡散したことで物議を醸しましたが、もはや人間が見て判別することが困難なほど精巧な画像や動画を生成するAI技術が存在します。また、これら画像生成AIの技術やサービスは続々と開発や一般公開が進んでおり、特別な技術が無くても誰もが手軽にフェイク画像や動画を生成することが可能となってきました。NABLASでは、これまでも画像・動画・音声データへのディープフェイク検知技術の開発を行って参りましたが、社会的なインフラとしてのフェイク検知技術へのニーズの高まりに対応し、今後はソーシャルメディアや認証システム、ファクトチェック機構に向けた技術開発などを通じて安心・安全な社会作りに貢献したいと考えています。
■NABLAS株式会社について
当社は東京大学発のベンチャーであり、AI人材教育・育成機関、そして最先端のAI技術、特にDeep Learning技術を活用したソリューションを提供するAI総合研究所です。AI人材育成事業では、東京大学で開発したAI人材教育コンテンツと当社でアップデートしたコンテンツを学習環境iLect Systemと共に、AI人材育成サービスとして提供しています。AIコンサル・R&D事業では、AI技術の導入・研究・開発について技術面でのコンサルティング業務を展開し、クライアントの状況に応じてAI技術の導入・開発など技術面でのサービス提供を行っています。AI技術の社会実装を様々な形で実現し、人・テクノロジー・社会問題を繋げ、人が人らしく生きられる社会の実現へ貢献していきます。
■会社概要
社名:NABLAS株式会社
代表者:代表取締役 所長 中山 浩太郎
本社:東京都文京区本郷6-17-9 本郷綱ビル1F
設立:2017年3月
事業内容:AI人材育成事業/コンサルティング/研究開発
URL:https://nablas.com
お問い合わせ先:pr@nablas.com(広報窓口)