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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第267回

ラグジュアリーSUV「DS 7 CROSSBACK」は大きさを感じさせないしなやかさが魅力

2022年10月23日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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DS/DS 7 クロスバック(写真・取材のグレードはRIVOLI/626万3000円~)

 ひとクセもふたクセもあるフランス車。その中でシトロエンから独立した高級ブランドのDSは、デザイン至上主義といえる1台です。ではガールズハートをキャッチするのでは? ということで、今回もモデルでタレントで女優の新 唯(あらた・ゆい)さんに、DSのSUVでは最上位モデルとなる「DS 7 クロスバック E-TENSE 4×4 グランシック」に触れてもらいました。フランス大統領の公用車としても使われているというDS 7。はたして彼女の心をキャッチできるのでしょうか?

DSってどんなメーカーなの?

 DSオートモビルズ (DS Automobiles) は、2009年頃シトロエンの高級サブブランドとして発足しました。2015年にシトロエンから独立して単独のブランドとなり、日本での発売が開始。現在はシトロエンとともにステランティス N.V. グループの傘下に入り、高級車を製造・販売しています。

兄弟車といえるプジョー「3008 HYBRID4」

 車両は基本的に同郷のプジョー・シトロエンと共用する部分が多く、シトロエン・C4ピカソやプジョー・308などと同じモジュラープラットフォーム「EMP2」を採用。パワーユニットも1.6リットル・ピュアテックターボガソリンエンジンに81.2kW/110PSのフロントアクスル用モーターと83kW/112PSのリアアクスル用モーターを装備した四輪駆動方式を採用しています。ですので、DS 7 クロスバックはプジョー3008 HYBRID4とほぼ同等といえそうです。

大型のフロントマスク。よく見るとダイヤカット模様

全幅1895×全高1635mm

 エクステリアをチェックする唯さん。「カッコイイですね。高級感があります。あと、色が独特です。紺色というか黒というか」としげしげと見る唯さん。「ドヤ感がすごいですね。これぞSUVといわんばかりのフロントマスクです。フロントライトの形状であったり、その中のキラキラとかがすごいですね」と驚いた表情をみせながら、細部にわたってチェックします。

ミドルクラスSUVらしい風情(モデル身長:163cm)

全長4590×全高1635mm

 サイドビューはクロカンテイストを保ちながら、どこか都市型SUVに寄せたクーペスタイルといったところ。「威風堂々といいますか、SUVらしい重厚さを残しながらオシャレな感じがします」というように、文句ナシの風格。さすがフラグシップです。ですが、大きさは全長4590×全幅1895×全高1635mm。国産車だとトヨタ RAV4と同じくらいといえそうです。「そう言われると、それほど大きなクルマではないんですね。でもそうは見えないです」というように、堂々とした風格を感じさせるのです。

リアビュー

リアゲートを開けたところ

大型ラゲッジに大満足

テールランプの造形

 リアゲートを開けると、広大な荷室空間が出現。「さすがSUVですね」というわけで、荷室の広さに文句ナシ。後席シートの座面を倒したところ、やや斜めになって停止。フルフラットにはなりませんでした。「テールランプの造形が凄いですね」というので見てみると、かなり凝った模様になっています。「さすがフランスですね」と感心している様子。

 「とにかく見た目が独特ですね。絢爛豪華といってもいいかもしれません。日本車ともドイツ車とも違うテイストに戸惑いますね」と唯さん。しかし驚くのはここから先でした。

ダイヤマークで統一されたインテリア

 運転席のドアを開けて開口一番「なんですかコレは!? 何が起きているんですか」と言葉を失ってしまいました。それもそのはず、シートレザーもダッシュボードはキルティングレザー。センターコンソール、メーターパネルの中に至るまで、目に入るところすべてダイヤマークで統一されていたのですから。

 パリの主要観光名所が並ぶリヴォリ通り(RIVOLI)と名付けられたこのグレード。女子ならハートキャッチされること間違いなし、と思いきや「これはちょっと……」とやや引き気味の唯さん。ですが「統一感があっていいと思います。フランスですからね。オシャレです!」と、日本車にはないテイストに感心しているご様子。

 ダッシュボード中央にレイアウトされたB.R.M.のアナログ時計は、システムを始動すると回転して姿を現す仕掛け。唯さんは「これは面白いですね」と興味津々。一方、センターコンソールを見て「ココにウィンドウオープンボタンがあるんですか?」であったり、「日本車はハザードボタンがセンターにありますけれど、フランスの人は使わないのかな。かなり見づらい場所にありますね」とか「時計の下がエンジンスタートボタンなんですか?」というように、使い勝手は二の次のデザイン極振りといった雰囲気も。これは最初は戸惑います。

 唯さんお気に入りの機能は2つ。1つは「解放感があっていいですね」という大きなサンルーフ。そしてもう1つは、シートベンチレーションとシートヒーター。「ベンチレーションとヒーターが別のボタンではなく、ダイアルなので操作が視覚的にわかりやすいですね」といいながら、取材時は夏場だったこともあり「これはイイ」とベンチレーションに大満足。

 ちなみにスマホトレイは写真のように横位置配置で、Qi充電に対応しています。

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