監査法人向けAI証憑突合システム「ジーニアルAI」を手掛けるジーニアルテクノロジーがインキュベイトファンドから約6,000万円の資金調達を実施
株式会社ジーニアルテクノロジー
PwCあらた有限責任監査法人との実証実験で94%の高い照合精度を確認
ジーニアルテクノロジー株式会社(https://www.genialtech.io/ja/)は、インキュベイトファンドからの第三者割当増資による約6,000万円の資金調達を実施しました。またPwCあらた有限責任監査法人との売上テスト証憑突合の自動化にかかる実証実験において約94%の精度を達成しました。今後、監査法人向けのプロダクトの開発を更に加速させてまいります。
■背景
上場企業におけるコンプライアンス遵守や情報開示の透明性が強く求められている昨今、監査法人が果たす役割への期待が増しています。一方で、未だ会計監査においては紙ベースの資料にもとづく手作業が残っており、膨大な資料を扱っています。
特に証憑突合(取引の証拠資料となる書類を監査人自ら他の資料・記録と照合してその事実や記録の妥当性を検証する手続)の監査手続全体に占める割合は、少ないとはいえず、自動化できれば監査業務全体の効率化に大きく寄与します。
■「ジーニアルAI」の特徴
ジーニアルテクノロジーは、「AIでもっと役立つ監査を」をミッションに、監査現場の負担をAIで減らして会計士がもっと人間的な創意や判断を必要とする業務に集中できるよう、証憑突合を自動化する自己学習型の監査ツール「ジーニアルAI」を提供しています。
会計監査においてテクノロジーを駆使した業務効率化がグローバル規模で注目されている中で、それに資するツールの開発に一定の進捗は見られるものの、現時点では大部分を目視によるチェックに頼らざるを得ないものに留まっています。「ジーニアルAI」は注文書、納品書、請求書などの会計記録の根拠となる様々な書類をAI-OCRで読みとり、売上等のデータと自動的に突き合わせて検証することができるので、証憑突合を自動化することができます。
ジーニアルテクノロジーは、代表取締役の阿部川の公認会計士、システム監査技術者及びエンジニアとしてのバックグラウンドを活かし、監査業務を大幅に自動化するプロダクトを目指し開発を進めています。
■実証実験の結果
PwCあらた有限責任監査法人と売上テストの証憑突合に関する実証実験を実施した結果、約94%の精度を達成しました。具体的には、「ジーニアルAI」を用いて証憑突合手続を再実施した結果、計3,433件の明細行/テスト項目のうち、3,226件について、監査法人の方々が紙ベースの資料やデータを目で見て実施した場合と同じ結果となりました。これにより、監査実務において有用なAI-OCRおよび照合の精度を確認しました。
■今後の展望
会計監査に携わる担当者のニーズに寄り添い、現状リリースされているウェブアプリに加えてExcelアドインの開発を進め、大手監査法人におけるグローバル規模での導入を目指します。また一般企業向けには、定型のデータ入力・照合が手作業により行われている様々な場面において、大幅な業務効率化が可能なRPA用途のツールを開発・展開します。
導入に関心のある方はこちら:https://www.genialtech.io/ja/
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■本ラウンドに参画した投資家のコメント
インキュベイトファンド 代表パートナー
ポール・マクナーニ氏
AIを活用した監査という阿部川さんのビジョンの実現をサポートできることを大変嬉しく思っています。会計監査はグローバル規模で1200億ドルの市場であり、AIの活用には計り知れない可能性があります。ジーニアルテクノロジーのチームと協力しながら、ソリューションを世界の監査のリーダーに提供し、グローバルで活躍する日本発のSaaSの強豪企業を作り上げることを楽しみにしています。
■本ラウンドに参画した投資家の概要
インキュベイトファンド https://incubatefund.com/
インキュベイトファンドは、「志ある起業家の挑戦を、愚直に支え抜く」をモットーに、創業期の投資・育成に特化した独立系ベンチャーキャピタルです。シードスタートアップへの投資において国内最大規模の実績を有しております。起業家のよきパートナーとして、最も近いポジションから、新規事業の創造やベンチャー企業の立ち上げ及びバリューアップに努めています。
■ジーニアルテクノロジー概要
社名:株式会社ジーニアルテクノロジー
設立:2019年7月1日
所在地:神奈川県平塚市紅谷町8-16 サニープラザ平塚3階
代表者:阿部川 明優(あべかわ あきまさ)
URL:https://www.genialtech.io/ja/