GeForce RTX 4090 SUPRIM X 24Gを徹底レビュー
GeForce RTX 4090を買うなら静音かつ全力で使えるMSI最上位ブランド「SUPRIM」が筆頭候補
2022年10月12日 22時00分更新
まずは3DMarkの定番テストで地力をチェック
TRI FROZR 3Sの冷却性能とファンの動作音をチェックする前に、ゲーミングパフォーマンスも軽くチェックしてみた。定番ベンチマークソフト「3DMark」ではDirectX 11ベースのFire Strike系各種と、DirectX 12ベースのTime Spy系各種。そのほか、前世代のハイエンド「GeForce RTX 3090 Ti」でも4K解像度&最高画質プレイは厳しかった超重量級タイトルの代表として、「Microsoft Flight Simulator」と「Cyberpunk 2077」も試した。
また、前述のデュアルBIOSでSILENTモードとGAMINGモードを切り替え、その平均をそれぞれ掲載している。GPU-Zを確認する限り、Power Limitの差があるだけなので、オーバークロックしないと大きな差にはならないと思うが、参考程度と思っていただきたい。なお、ドライバーはレビュー用に提供されたバージョン(521.90)を使っている。
Fire Strike系もTime Spy系も驚愕のスコアーで、フレームレートも超優秀だった。テスト解像度が4K(3820×2160ドット)になるFire Strike Ultra、Time Spy Extremeともに100fpsオーバーなので、3440×1440ドットや3840×1600ドットといったウルトラワイドディスプレーでも十分快適に高精細な設定でゲームを楽しめるだろう。
なお、デフォルト設定ではやはりSILENTモードとGAMINGモードには顕著な差が現れず、誤差の範疇という感じだった。手動でオーバークロックすれば、もうちょっと差が出てくると思うがPower Limitの差は30Wなので、過剰な期待は禁物かもしれない。また、オーバークロック行為は当然自己責任の世界となる。
4K・最高画質でMicrosoft Flight Simulatorが快適に動作
続いては、Microsoft Flight Simulatorを試してみよう。4K解像度で最高画質設定になる「ウルトラ」、レンダリングスケーリングは100%、APIはDirectX 11に設定した。世界のロケーションを楽しめる「ディスカバリー フライト」を選択し、AI操縦で5分間飛んだ際のフレームレートを「CapFrameX」で記録。平均フレームレートを抽出して、まとめている。
なお、フライトマップはビルなどの描画が多く、GPU負荷の高い「ニューヨーク」、次いでGPU負荷が高くなる「ナポリ」、海に囲まれ、若干負荷が軽くなる南太平洋「ボラボラ島」だ。
セントラルパークの上空からスタートする「ニューヨーク」はかなり負荷が高いものの、それでも平均フレームレートは60fpsをゆうに超えている。DLSSは有効にしていないので、DLSSを活用すれば、さらに高いフレームレートが狙えるはずだ。
「ナポリ」、「ボラボラ」といった描画負荷がいくぶん下がるマップでは、80~90fps台とまったく不安のないフレームレート。GeForce RTX 4090なら、Microsoft Flight Simulatorの最強快適プレイ環境を構築できるだろう。
4Kレイトレーシング設定で遊べるゲームも!
次は「Netflix」でアニメ「サイバーパンク: エッジランナーズ」の配信がスタートし、にわかに盛り上がっている「Cyberpunk 2077」でチェック。ゲーム内ベンチマーク機能を利用した際の平均フレームレートを掲載する。
解像度は4Kに固定。画質はレイトレーシングがオフ状態の最高画質となる「ウルトラ」のほか、あこがれの「レイトレーシング:ウルトラ」をベースに、DLSSをオフにした状態と「クオリティ」に設定した状態の3パターンで計測した。
レイトレーシングがオフの状態では、4K解像度のウルトラ画質で78fpsオーバーと十分快適に遊べる結果に。さすがに、レイトレーシングを最大限効かせるレイトレーシング:ウルトラ設定だと、40fps台にガクッと落ちるものの、DLSSを活用すれば、70fps台後半まで持ち直すので余裕でプレイできる。
なお、Cyberpunk 2077は将来的にRTX 40シリーズの強みである「NVIDIA DLSS 3」のサポートを表明している。ゆえに、さらなるパフォーマンスアップにも期待できるだろう。
ちなみに、Microsoft Flight SimulatorでもCyberpunk 2077でも、GAMINGモードのほうがわずかにフレームレートは高いが、SILENTモードとの明確な差は感じられない。製品版ドライバーやファンの設定次第では、この差がもう少し変わるかもしれないので、ぜひ自身の手で試していただきたい。