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Sonosのサウンドバーを聴く、コンパクトなのに満足度が高い「Ray」と「Sub Mini」の組み合わせ

2022年10月09日 09時00分更新

文● ASCII

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Sub Miniと組み合わせることで、ワンランク上の水準に

 Sonosのホームシアターシステムは、ミニマムであればサウンドバー1本で完結する。一方で、サブウーファーやリアスピーカーを追加してより本格的なシステムにグレードアップできる。サラウンドに興味はあるが、予算や設置場所の制約が大きいという人も、予算や自宅の状況に合わせて、拡張していける柔軟さが魅力だ。

Sub Miniの追加は本体の近くにスマホの画面をかざすだけで簡単に始められる。

 サブウーファーについては、これまで大型の「Sub」のみだったが、10月6日から一回り小さな「Sub Mini」の販売が始まったばかりだ。円筒形の本体はリビングになじむなかなかスタイリッシュなデザインで、ワクワク感がある。

円筒形の筐体。ウーファーは対向配置にして振動などの悪影響が出ないようにしている。

内部構造

 Rayと組み合わせて使ってみた。すでに述べたようにRayは単体でも十分な低域再生能力を持つ。8畳程度の部屋ならこれだけでも十分と感じていたが、Sub Miniを入れるとやはり違う。音の実在感が大いに増す印象を持った。

 IMAX ENHANCEDのデモディスクに収められている「Space Station」(DTS-HD MA 7.1 / DTS:X)はスペースシャトルの打ち上げの様子を収めた映像だ。カウントダウンの後、まずはロケットが点火し、轟音と煙を上げながらスペースシャトルが宇宙に打ち上げられる様子を見せる。次のシーンでは映像がスペースシャトルの内部に切り替わり、小刻みに振動しながら大気圏の外へと向かう機内の様子を緊迫感をもって伝える内容だ。

 この臨場感の再現がSub Miniの有無で大きく変わる。打ち上げ時のシーンでは、爆発音とともに地を這うような低域が部屋を満たし、打ち上げ時の煙が画面からあふれ、部屋に充満してしまうのではないかという気分になるほどだ。サブウーファーから低域は床を伝わって体で振動を感じられる。ガタガタと音を立てる機内の映像も、緊迫感が増す。クルーの緊張感が伝わってくるようだ。こうした映像では、ロケットが宇宙に向かって打ち上げられたという事実だけを感じがちだが、迫真に迫った音が伴うことで、それが大きな危険や恐怖を伴うものであり、だからこそ大規模なプロジェクトであるということを実感できる。映像自体は同じものなのに、その見え方自体が変わる。なかなか興味深い経験になった。

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