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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」

え、贅沢すぎでは

今度の丸亀製麺の「神戸牛」はスゴイ 最後の一滴まで飲みたくなる「肉すい風」

2022年09月29日 12時45分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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ニク~

 思えば遠くへ来たもんだ。幼き頃の食べ放題、牛肉だったらなんでもよかった。特にカルビが好きだった。ブランド牛には興味がなかった。だって、高くて縁がなかったから。

 時は経ち、日本トップクラスのブランド和牛「神戸牛」をチェーン店で食べられる日がくるとは……。

神戸牛です

 丸亀製麺は「神戸牛 旨だしうどん」を10月3日~24日の期間限定で、路面店を中心に一部店舗で発売します。並940円で大、得サイズの販売はありません。

 丸亀製麺ではこれまでの「神戸牛」を使用したうどんを限定メニューとして展開してきており、今回は5弾目。神戸牛の生産者がオススメの食べ方だという「肉すい」から着想を得て、炊いた(サッと煮た)神戸牛と、温かい特製だしとの一体感がキモになっています。

「神戸牛 旨だしうどん」940円 ※10月3日から

神戸牛の「肉すい風」って贅沢すぎでは

 正直、最初に「肉すい」という話をきいて、少し驚きました。肉すいは関西の郷土料理で“牛肉のお吸い物”の略称。大衆的なお店でいただけるイメージ(関東生まれのわたしは串カツ田中で肉すいを初めていただきました)。

試食会にいって商品のこだわりをきいてきました

今年はお肉が昨年の1.2倍に増量

 神戸牛って高級なイメージがあるので、分かりやすく「すき焼き」など、やはり贅沢なイメージがついた食べ方が似合う気がしていました。実際、これまでの丸亀製麺の神戸牛メニューは、すき焼き風だったり焼肉風だったりしていました。

 肉すいを意識した「神戸牛 旨だしうどん」はいったいどうなんでしょう?

ひと足先にいただいてみます

 牛の旨みが詰まったコク深い味わいの特製だしをベースに、注文が入ってから神戸牛を炊いて、丸亀製麺自慢の茹でたてうどんと共に一体感をもたせて仕上げています。シャキッと食感の白ねぎを加え、最後にアクセントとして黒胡椒をパラリ。

黒胡椒がかかってます

 神戸牛は沈んでいて見えない部分もありますが、ボリュームとしては昨年販売の「神戸牛旨辛つけうどん」より1.2倍増量されています。実際に食べてみても「神戸牛っていっても量が少ないじゃん」なんてことはなく、うどんをすするたびに絡んでくるくらいにはしっかり食べ応えあります。やっぱりお肉の量が多いのはうれしいです。

白濁したおだし

 肝心のおだしから。

 透明感があり白濁しております。ちょっと上品な見た目ですね。牛肉のそそる脂の香りが香りがフワワンと立ちます。この瞬間、自分が空腹であることが幸福に思えました。

 すすってみると、あ、甘~い!!

神戸牛の脂って、甘い♡

 もちろん、スイーツの甘さじゃありません。神戸牛の脂の旨みって、なんだかコクがあって甘いって感じられますね。ふつうの牛肉だとここまで“甘い”とはならないのかも。こ、これが神戸牛!!

 牛肉の旨みたっぷりとはこのこと。黒胡椒がピリリとアクセントを添えてくれていい相性です。バランスも考えられていますね。

黒胡椒がいいアクセント

 神戸牛自体は、炊いたこともあってややかため。だしのほうに神戸牛の旨みが乗り移っているイメージです。

うどんが負けてないのがすごい

 主役はつるつるもちもちのおうどん。丸亀製麺自慢の店舗で作りたてのうどんは太めで弾力があり、旨みが濃い神戸牛のだしにも負けていません。

脂たっぷりの和牛も肉すい風なら最後まですすれる

生姜を入れると身体があたたまります

 合う薬味はとにかく“辛い系”。卓上の「七味唐辛子」はもちろん、薬味スペースから自由にとれる「生姜」をたっぷり加えると、おだしに溶け込んで身体の中から温まります。「わさび」も神戸牛と相性がいいです。

わさびも相性良し

 わさびはおだしに入れると辛さが薄まるのでけっこうたっぷり入れちゃっても大丈夫(のように感じました)。

みてください、脂がこんなに染み出ているんです

 このおだし、おいしくて最後の一滴まですすれます。主役はまさに、神戸牛そのものというより、神戸牛の旨みが詰まった“おだし”なんだと思いました。単品の「白ごはん」(1杯140円)を加えて、最後は雑炊風に食べてもよし。

 肉すい風ってどうなの? と最初に書きましたが、脂が多い和牛は食べ方によってはクドく感じてしまうかもしれないところ、この肉すい風ならもたれることなく最後まで箸が止まらずいただけました。さすが、生産者さんのオススメはアテになりますね。

ごちそうさまでしたー!

 神戸牛の脂肪融点はおよそ14℃。容易に脂が溶けてしまうところ、こうやっておつゆに染み出させることで余すことなく神戸牛を堪能できる、ということなのでしょう。

 子供のころの自分に伝えてあげたい。大人になったら神戸牛を食べられるよって。ブランド和牛に憧れていたみなさん、丸亀製麺の神戸牛はいかがでしょう。

 ここで心の句。
 

~肉くえばうどんも進む秋の腹 ナベコ~

 

 なお今回の、「神戸牛 旨だしうどん」は、路面店が中心で、フードコートなどショッピング施設内の店舗では基本的に扱いがないのでご注意を! 販売期間は来週10月3日から24日までです。

繰り返しになりますが、10月3日からですよ!お楽しみに

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