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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第152回

Roonがバージョン2.0に、外出先から使える「Roon ARC」を追加

2022年09月27日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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macOS版の弱点が解消されそう

 このほかバージョン2.0では、Appleシリコンもネイティブでサポートしている。これまで、macOS版のRoonはWindows版のRoonに比べて性能が劣っていたが、これはRoonが古いmacOSの開発ツールを使用していたためだという。しかし、昨年.NET frameworkがAppleシリコンをネイティブサポートしたことでこの問題が解消した。加えて、macOS向けのDSPもさらに最適化したという。

 注意点はバージョン2.0では動作最低条件がWindows 10/11、macOS 10.15(Catalina)に変更されたことだ。また、バージョン2.0にアップデートしないという選択肢も用意されており、バージョン1.8のサポートも年内は継続するという。Roonでは「バージョン2.0へのアップデート状況を見ながら、この期日を変更する可能性もある」としている。

 バージョン2.0では、外から見える部分の変更はなかったが、Roonを外で使えるようになり、活用の選択肢が広がった。Roonのフォーラムを見ると、早速「Astell&KernのDAP用アプリも出してほしい」という声が上がっていた。いままでのRoonはポータブルオーディオの世界とは無縁だったが、これを機にモバイル環境での利用やポータブルオーディオとしての可能性が広がることを期待したい。

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