アウェーでインテルが猛威を奮った「Far Cry 6」
Far Cry 6はAMDが力を入れていたタイトルだが、第12世代CoreではRyzen 5000シリーズよりフレームレートが出ていたゲームであることが 分かっている。この優位をRyzen 7000が崩せるかに注目だ。画質は“最高”と“低”とし、レイトレーシングはオフ、FidelityFX Variable Shadingはオンとした。計測に使用したシーンはゲーム内ベンチマークである。
まず最高画質設定時は第12世代CoreがRyzen 5000シリーズをフレームレートで圧倒しているのはこれまでの観測結果通り。Ryzen 7000シリーズは第12世代Coreに肉迫したものの、平均/最低フレームレートともに第12世代Coreを超えることはできなかった。RX 6800 XTのパワー的に140fps台で頭打ちになってしまうようだ。
しかし、最低画質設定ではRyzen 9 7900XがCore i9-12900Kを平均フレームレートで上回っただけでなく、Ryzen 7000シリーズの上位3モデルは最低フレームレートでも第12世代Coreを(わずかだが)上回る結果を出した。
「Cyberpunk 2077」ではコア数が少ない方が有利?
最近アニメのおかげで人気が復活したという噂のCyberpunk 2077でも試してみる。画質は“ウルトラ”と“低”でフレームレートを計測するが、アップスケーラー(FSR)はオフとした。計測に使用したシーンはゲーム内ベンチマークを利用した。
Cyberpunk 2077のゲーム内ベンチはやたらと最低フレームレートが非常に低く出る(10~20fps台)傾向にあるが、CapFrameXを利用した実フレームレートだとそこまで低くはならない。今回の検証ではコア数の少ないCPUの方が最低フレームレートが高くなる傾向が確認できた。これは画質設定に関係なく発生している。
フルHDでも最高画質設定だと描画負荷にGPUがボトルネックとなり、平均フレームレートも大した差が出ないが、最低画質設定ではRyzen 7000シリーズが平均フレームレートを伸ばした。ただ最低フレームレートは第12世代Coreの方が安定しているので、どちらが良いと甲乙付けがたい印象だ。
「Marvel's Spider-Man Remastered」では第12世代Coreが強かった
直近の大型タイトルであるMarvel's Spider-Man Remasteredも試してみたい。画質“非常に高い”と“非常に低い”とするが、アップスケーラー(FSR/IGTI)は無効、動的解像度調整系の機能も無効とした。ベンチマークにはマンハッタンの大通りを通り抜けるシーンを利用した。
ここまでRyzen 7000シリーズは画質最低時に圧倒的有利というパターンが続いてきたが、このゲームに関しては画質設定に関係なく第12世代Coreが圧倒的に高いフレームレートを出している。CPUアーキテクチャーの優位性よりもゲームの最適化度の方が勝る場合もある、ということだ。
「Forza Horizon 5」でもGPUボトルネックの有無がカギとなる
Forza Horizon 5では画質“エクストリーム”と“最低”の2通りでフレームレートを計測した。計測に使用したシーンはゲーム内ベンチマークである。
こちらも最高画質設定ではGPU側が強いボトルネックとなり、144fps近辺で頭打ちとなった。しかし、画質を下げてGPUボトルネックを取り払ってやると、Ryzen 7000シリーズのフレームレートは他を圧倒した。
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