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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第365回

GoogleのCPU「Tensor」を搭載しながら5万円台とリーズナブルな「Pixel 6a」

2022年07月22日 02時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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カメラ性能は抑えめ
充実のAI機能でカバー

 続いてカメラ性能を確認すると、メインカメラは1220万画素/F値1.7の広角カメラと、1200万画素/F値2.2の超広角カメラの2眼構成。広角+超広角という構成自体はPixel 6と共通だが、広角カメラの画素数が上位モデル2機種(5000万画素/F値1.85)と比べると大幅に引き下げられており(Pixel 5a(5G)と同等)、それが低価格化を実現する要素の1つとなっている。

Pixel 6aのカメラは2眼構成だが、広角カメラは1220万画素と、上位モデルと比べスペックダウンしている

Pixel 6aの広角カメラで撮影した写真

Pixel 6aの超広角カメラで撮影した写真

 それゆえ実際に撮影してみると、上位モデルと比べと暗い場所での撮影はあまり得意ではない印象を受けるのだが、それをカバーしているのががAI処理を得意とするTensorの存在だ。

暗い場所でPixel 6 Proの広角カメラで撮影した写真

同じ場所で、Pixel 6aの広角カメラで撮影した写真。端末上でPixel 6 Proと比べるとかなりノイズが乗っていることが分かる

 PixelシリーズのカメラはAI技術をフル活用して画質を向上させることに力が入れられており、夜景を明るくする「夜景モード」や、デジタルズームの劣化を抑える仕組みなど、従来のPixelシリーズの特徴はPixel 6aも踏襲している。

上記の場所からPixel 6 Proで、夜景モードを使って撮影した写真

同じ場所からPixel 6aで、夜景モードを使って撮影した写真。カメラ自体の性能が違うためPixel 6 Proには及ばないが、夜景モード非使用時と比べるとノイズもかなり抑えられ、綺麗に撮影できているのが分かる

デジタルズームの劣化を抑える機能もしっかり備わっている。ちなみにデジタルズームは最大で7倍となる

 それに加えてPixel 6aは、Pixel 6シリーズの特徴でもある「消しゴムマジック」にも対応。写真の中の不要なオブジェクトを削除できるのに加え、新たに「カモフラージュモード」という機能が追加されている。

Tensorを搭載していることから、Pixel 6シリーズの特徴の1つ「消しゴムマジック」。人物や電線など、不要と思われるオブジェクトを自動で判別して削除してくれる

消しゴムマジックを使って人物を消した写真。じっくり見ると消去した箇所が分かるのだが、ぱっと見で判別するのは難しいレベルだ

 カモフラージュモードは写真の中の指定したモノの色を、周辺の色に合わせてくれるというもの。やや使いどころが難しい部分もあるが、色合いがミスマッチなオブジェクトなどに活用するといいだろう。

新たに追加された「カモフラージュモード」。まずは撮影した写真の中から色を変えたいモノを選んで囲む

すると囲んだモノの色が、自動的に周囲の色に合わせて変化する

 なおフロントカメラは800万画素/F値2.0と、こちらはPixel 6と共通している。機能面でも夜景モードやポートレートモードなどが利用できるが、AI技術で肌の色をリアルに見せる「リアルトーン」に力を入れているため、いわゆるビューティー機能は用意されていない。

フロントカメラは上位モデルと同水準。ポートレートモードで背景をぼかすことも可能だが、ビューティー機能は用意されていない

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