オープンイノベーションから変化するViva Technology 2022
フランスViva Technology 2022レポート その1
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2022年6月15日から18日の4日間、フランスのパリで世界最大級のスタートアップとイノベーションに関するイベント「Viva Technology 2022」が開催された。2019年以来の本格的なオフラインでの開催、会期も3日間から4日間に伸び、会場には9万1000人が訪れ、オンラインでは30万人が参加するイベントとなった。
2020年のViva Technologyはコロナ禍により中止となり、2021年は入場者をかなり制限した中でのオンラインとのハイブリッド開催となった。6回目となる今年のViva Technologyはパリ市内同様、ほとんどの人がマスクを着用しておらず、ポストコロナに向けて本格的に動き出しているのが実感できた。
一方で、2019年から3年あけて参加し、「スタートアップと大企業」のオープンイノベーションという唯一無二だったコンセプトの展示会から、企業色が強まり、一般的なテクノロジーイベントにスタートアップを加えた展示会へと変遷してきているように感じた。
変化したスタートアップの位置づけ
当初、はViva Technologyは大企業が場を提供し、50前後のスタートアップがブーススペースを埋めるという構成でスタートしていた。しかし、今年は企業の展示スペースやピッチスペースが半分以上を占め、残り30%くらいのスペースにスタートアップのブースをブース正面ではなく裏側に配置するというような構成が増えていた。
以前は、大企業のスタートアップ担当、オープンイノベーション担当が主体であったが、イベントの影響力が大きくなるに従い、広報、イベント担当、社内で発言力がある主力事業の声が大きくなっているようにも見えた。
以前のようなスタートアップのスタンドが会場を埋め尽くす状態は、ほかでは得難い高い熱量を感じ取ることができる場であったものの、訪問者全員にとっては玉石混交のスタンドの中から意味のある出展者、関係者を見出すことが難しく、これが最適化された結果だと言えるかもしれない。
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