凸版印刷、メタバース上に美術館を構築するサービスを開発
凸版印刷株式会社は、2022年6月16日、メタバース上に高精細な美術館や博物館を構築するサービス「MiraVerse(ミラバース)ミュージアム」の開発を発表。作品の色や質感を忠実に再現し、アバターを介した学芸員や友人とのコミュニケーションなど、双方向コミュニケーションを実現したメタバース上での新たな鑑賞体験を提供する。
提供開始に先立ち、山形県天童市の広重美術館をメタバース上に構築した「MiraVerseミュージアム 広重」を無料で一般公開中。
凸版印刷は2022年4月より臨場感の高いメタバースサービス基盤「MiraVerse」を提供しており、今回「MiraVerse ミュージアム」として芸術鑑賞に活用した。色や質感を高精細撮影、色彩計測などでデジタルアーカイブ。作品のデータを、メタバース上で忠実に再現した。
多言語にも対応し、日本語と英語で学芸員監修の作品解説を聞くことも可能だ。言語の壁を超えた、作品説明を耳にしながらの鑑賞を実現した。
また、アバターを介しての複数人での同時鑑賞や学芸員との会話も可能とする。学芸員によるギャラリーツアーなどのイベント開催、友人同士のグループ鑑賞などコミュニケーションの場や応用範囲は広い。今後は国内にとどまらず、世界の美術館・博物館に展開させ、メタバースによる新たな鑑賞者との接点、美術館・博物館の集客支援を目指す。