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Core i7-12700H+GeForce RTX 3070 Ti Laptop搭載

色校正済み4K有機ELディスプレーを搭載するGIGABYTEノート「AERO 5」でクリエイティブ作業が超快適に!

文●飯島範久 編集●北村/ASCII

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 GIGABYTEからクリエイター向けのノート「AERO 5」が4月28日に発売された。「AERO 15 OLED」の後継モデルという位置付けで、CPUに第12世代インテルCore i7プロセッサーを採用。GeForce RTX 3070 Ti Laptopの搭載やストレージもPCIe 4.0対応NVMe SSDを採用するなど、さらなる性能アップを果たした製品だ。

 今回は、GeForce RTX 3070 Ti Laptopを搭載した「AERO 5 XE4-73JP614SH」をお借りできたので、その性能を検証してみた。

Core i7-12700H採用し4K有機ELパネルを搭載

GIGABYTE「AERO 5 XE4-73JP614SH」

 AERO 5は、従来モデルからCPUを刷新。第12世代インテルCore i7-12700Hを採用している。Pコア(Performance cores)6+Eコア(Efficient cores)8の計14コアで、スレッド数は20。動作周波数はPコアが2.3GHz、Eコアが1.7GHzで、ターボブースト時は最大でPコアが4.7GHz、Eコアが3.5GHzとなる。

「HWiNFO64」によるシステムの概要表示

 従来モデルであるAERO 15 OLEDではCore i9搭載モデルがあったが、現時点ではCore i7-12700H搭載モデルのみで、GPUがNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop(8GB)かGeForce RTX 3060 Laptop(6GB)かの2モデルがラインアップされている。

 GIGABYTE独自のWINDFORCE Infinity冷却システムにより、83枚のファンブレードを持つ2基のファンと5本のヒートパイプにより冷却効果を向上。負荷がかかったときでも性能の低下を極力抑えている。

本体底面には吸気用のスリットが設けられており、2基のファンが見える

 またMicrosoft Azureと協力し、AIを活用して使用するアプリや温度などにより、自動的にファンの駆動などを最適化。最高のパフォーマンスを提供できるようにする「GIGABYTE CONTROL CENTER」アプリが同梱されている。

標準でインストールされている「GIGABYTE CONTROL CENTER」。AIブーストをオンにすると、アプリを自動的に判断して最適な性能を発揮するよう調整する

 メモリーはDDR4-3200MHzの8GB×2(2スロット最大64GB)で、ストレージはM.2接続のPCIe 4.0対応 NVMe SSD 1TB。M.2スロットがもう1つ空いており、SSDを増設すればシステム用とデータ保存用と使い分けが可能だ。

 外観は従来モデルに比べ背部の排熱口や天板デザインなど細かい点で変更されており、サイズは357(W)× 254(D)×23.6(H)mmとわずかながらサイズアップしている。

 ディスプレーは、15.6型4K 有機ELパネルを搭載し、上部と左右のベゼルは3mmというスリムベゼルを採用。クリエイター向けモデルということもあり、工場出荷前にX-Riteキャリブレーション技術によって色校正を実施。色精度はDelta E < 1でPantone Validated認証も取得している。X-RiteとPantoneの両方で色校正認証を取得しているのは、グラフィッカーやフォトグラファーにとって重要な要素となるだろう。

 また、DCI-P3色域カバー率100%、HDR400 TRUE BLACKに対応する点もうれしい。とくにDCI-P3色域カバー率は、90%台のディスプレーが多い中、しっかり100%カバーしていることを大きく評価したい。

従来モデルより本体背面にある排熱口が絞られている。また天板デザインもロゴのみのシンプルなものになった

 キーボードはテンキーを備え、白色LEDバックライト付き。タッチパッドはクリックボタンのないタイプでパッド部は非常になめらかな仕様だ。スリムベゼルを採用したことで、ウェブカメラはキーボード上部に配置。スライド式カバーにより、物理的にカメラオフが可能だ。

キーボードはテンキー付きで白色LEDによるバックライトを装備。一部キーは少々窮屈な仕様だが比較的快適に入力できた

ウェブカメラはHD仕様で、スライド操作による物理的なカメラオフが可能だ

 サウンドまわりでは、オーディオ技術「DTS:X Ultra」を採用し、バーチャル7.1chサラウンドサウンドやハイファイ・オーディオで快適なサウンドを堪能可能。音声からノイズを除去する「Two-Way AI Noise Cancelation」技術により、ウェブ会議で明瞭な音声コミュニケーションもできる。

 インターフェースは、USB 3.2 Gen1(Type-A)×3、Thunderbolt 4×1、HDMI 2.1×1、 mini DisplayPort 1.4×1、2.5ギガビットLANポート×1、3.5mmヘッドフォン/マイクコンボジャック×1、UHS-II対応SDカードリーダーを備える。最近標準的になってきた2.5ギガビットLAN搭載やカメラで採用されるUHS-II対応SDカードリーダーが搭載されているのがポイントだ。

右側面には、USB 3.2 Gen1×2にmini DisplayPort×1、SDカードリーダー、電源端子を備える

左側面にはUSB 3.2 Gen1×1、Thunderbolt 4×1、HDMI 2.1×1、2.5ギガビットLANポート×1、3.5mmヘッドフォン/マイクコンボジャック×1を備える

 無線LANも6GHz帯の利用も可能な最新のWi-Fi 6Eに対応。データ転送のネックになりがちな通信環境がしっかり強化されている。

 99Whのバッテリーを内蔵し、駆動時間は公称値7時間とこの手のモデルとしては長め。モバイルワークするには重量が2.3kgと少々重いが、室内やオフィス内を電源なしで動き回るには十分だろう。

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