デイブレイク×フクシマガリレイ、特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫を共同開発
デイブレイク株式会社
業界トップメーカーと特殊冷凍のパイオニアが特殊冷凍の拡大・定着を目指す
特殊冷凍技術を活用した「Freezing as a Service(TM)」を展開するデイブレイク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:木下昌之、以下デイブレイク)は、フクシマガリレイ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:福島 裕、以下フクシマガリレイ)と、「特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫」を共同開発いたしました。
■共同開発の背景
このたび誕生した「特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫」は、保管時の品質劣化を最小化し、特殊冷凍の高品質を保つ冷凍保管庫です。特殊冷凍のプロセスでは、食品を特殊冷凍機で凍結した後、冷凍保管庫で保管します。凍結直後は高品質な食品も、保管の環境次第で品質劣化が起こる恐れがあり、デイブレイクでは、食品ごとに適した保管環境を独自の研究で導き出してきました。
また、デイブレイクでは、凍結・保管の他にも、高品質な冷凍食品の開発には各工程の適正化が重要であるという研究結果の元、食べ手が美味しく召し上がるまでの一連(工場レイアウトやオペレーション設計を含む)における最適な方法を提案する「スマートフリーズ」を提唱。この「スマートフリーズ」強化の一環として、このたびの「特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫」の共同開発に挑みました。
フクシマガリレイは、冷凍冷却に関する高い商品開発力を誇り、業務用冷凍冷蔵庫から大型のトンネルフリーザー(R)まで、日本の約3台に1台の業務用冷凍冷蔵庫を製造する国内メーカーです。昨今の特殊冷凍の広がりを受け、デイブレイクからの「特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫」開発提案に賛同。技術提供に協力いただきました。
■特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫について
デイブレイクの特殊冷凍研究ノウハウと、フクシマガリレイの高いエンジニアリング力で開発された「特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫」は、高い品質を保つとともに、安全性と使いやすさを追求。1.品質劣化の最小化、2.省スペース、3.リスクコントロールの3つをポイントとした専用設計・仕様を搭載しました。
1.品質劣化の最小化
品質劣化の原因となるデフロスト時の温度上昇を抑える専用設計を採用。庫内の温度変化を抑え、特殊冷凍の品質を維持しながら長期保管が可能です。
2.省スペース
昨今、新規事業に向けた特殊冷凍機の導入が増えてきていることを踏まえ、限られたスペースでも作業導線を圧迫しないスライドドアを採用。カスタムオーダー型で、サイズも自由にお選びいただけます。
3.リスクコントロール
万が一の故障に備え、冷凍庫内の温度一定に保つ仕様を採用。機械トラブルがあっても、プレハブ冷凍庫内の在庫のロスを発生させません。
・発売時期:2022年5月
・商品に関するお問い合わせ先:https://www.d-break.co.jp/contact/
デイブレイクとフクシマガリレイは、このたびの特殊冷凍専用プレハブ冷凍庫の誕生により、特殊冷凍が一層広がり、特殊冷凍技術を活用した高品質な冷凍食品の流通が活性化することを期待しています。
■特殊冷凍とは
急速冷凍に凍結媒体ごとの特殊な技術を踏襲することで、さらに高品質な冷凍を実現する技術です。一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わる温度帯(氷結晶生成温度帯:0℃~-5℃)の通過時に、 氷結晶が大きく歪になることで細胞が損傷。一方急速冷凍は、急速かつ均一に冷却することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を極少化でき、うまみ成分の流出を防ぎます。さらに特殊冷凍では、冷風の湿度や冷風の当て方などの特殊技術が加わり、形状維持や調理済みのあたたかい食品の急速冷凍を実現。これまで困難とされていた食材の急速冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食材を生み出します。
■フクシマガリレイ株式会社について
フクシマガリレイは1951年の創業以来、業務用冷凍冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケースを中心に冷やす技術を進化させ、食のインフラを支え続けてきました。2019年には、フードビジネスのリーディングカンパニーとして更なる高みを目指し、社名と社屋を一新。新本社には、オープンイノベーション 拠点『MILAB(ミラボ)』を設置。機器選定から新メニューの開発、製品試験、食品を科学的に分析・検証する研究室など様々な形で食ビジネスをサポートします。今後も生活者に不可欠な食のライフラインを支える事業者として、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
■デイブレイク株式会社について
「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションとして掲げ、特殊冷凍機に特化した国内唯一の専門会社として2013年創業。食品事業者(飲食店や食品メーカー、生産者など)への特殊冷凍機の販売およびアフターサポート、特殊冷凍食材「アートロッフード」の流通事業など、特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service™(Faas™)」を展開。2021年10月には自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を発売し、3ヵ月で注文件数100件を達成しました。デイブレイクは、これらも特殊冷凍のパイオニアとして、食品流通のあらゆる課題を解決する事業を展開・推進してまいります。
※「特殊冷凍™」「アートロック™」「アートロックフード™」「Freezing as a Service™」「FaaS™」は、デイブレイク株式会社が商標登録出願中です。