インテル® Core™ i7 プロセッサー+RTX 3070 Tiでゲームやクリエイティブにも存分に活用できる!
ノートでも妥協のない高性能を堪能できるゲーミングPC「Alienware m15 R7」、コダワリの冷却構造や機能もスゴイ! (4/5)
2022年06月13日 11時00分更新
ゲームだけでなく仕事やクリエイティブ作業用にもオススメしたい高い性能
では、Alienware m15 R7の気になる性能についてチェックしていこう。レビュー機のAlienware m15 R7は、第12世代インテル® Core™ i7-12700H プロセッサーの「Core i7-12700H」、NVIDIAの「GeForce RTX 3070 Ti」を搭載。メモリーはDDR5 16GB(8GB×2)、ストレージは512GB SSD(NVMe対応)という構成だ。
この構成で、まずはパソコンの総合的な性能をチェックできる「PCMark 10」を計測。総合スコアは7418と高い結果に。詳細を見ると、マシンの基本性能を示すEssentialsが10163、ビジネスアプリの性能を示すProductivityが9402、クリエイティブ系アプリの性能を示すDigital Content Creationが11595となっていた。
PCMark 10の結果は、性能高めのゲーミングデスクトップと比べても肩を並べるレベルのスコアで、とくにDigital Content Creationが1万を超えているのは素晴らしい。普段の仕事はもちろん、クリエイティブな作業が発生しても、十分快適にこなせる実力を持っているといえる。
続いて、CPU単体の性能がチェックできる「CINEBENCH R23」を計測したところ、マルチコアが16375pts、シングルコアが1748ptsという結果だった。こちらは、以前計測したことのある1~2世代前のデスクトップ向けCore i9搭載モデルよりも高いスコアが出ていたので、結構驚いた。ゲームプレイはもちろん、ゲーム実況配信や動画編集といったCPU性能が重要な用途でも、問題なく快適にこなせるだろう。
ストレージ速度が計測できる「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードで6475.58MB/sと、かなり高速なスコアを記録。ゲームのロード速度はもちろん、写真・動画編集といったゲームプレイ以上に速度が必要な用途であっても、ストレージの速さで不満を感じることはほぼないだろう。
実際にAdobeの「Lightroom Classic」「Photoshop」を利用するベンチマーク「UL Procyon Photo Editing Benchmark」を計測してみたところ、総合スコアが8014と文句なしのスコアに。写真編集において性能がネックになるということはほとんどないだろう。
続いて、「Premiere Pro」を使用する「UL Procyon Video Editing Benchmark」でも、スコアは6345と高め。YouTubeに投稿する用の動画を編集するといった作業でも存分に活躍してくれそうだ。
フルHDであればレイトレーシングも堪能できる
FPSタイトルも超快適にプレイ可能
メインとなるゲームのベンチマークもチェックしていこう。まずは定番の「3DMark」をチェックしたところ、Time Spyが11973、Fire Strikeが25432、Port Royalが7116という結果になった。レイトレーシングをオンにした状態の性能を計測できるPort Royalでも結構高い数値を記録している。
そこで、負荷が高めの「ファークライ6」のゲーム内ベンチマークにて、レイトレーシングをオンにしたときとオフにしたときのフレームレートを計測してみた。解像度は1920×1080ドットで、画質は最高、高、中に変更して計測している。結果は以下のとおり。
レイトレーシングをオフにしている場合は、画質を最高に設定していても平均100fpsと、とても快適にプレイが可能なのがわかった。加えて、レイトレーシングをオンにした場合でも、最高設定でフレームレートが60を下回ることはなかった。
ファークライ6はオープンワールドを使用しており、グラフィックにこだわりを感じるタイトルだけあって負荷も高めだが、Alienware m15 R7であればフレームレート優先でもレイトレーシングをオンにしたグラフィック優先でも快適にプレイできることがわかった。正直、ノートパソコンでこれだけのフレームレートが出るマシンはなかなかないので、素晴らしいの一言だ。
続いて、「レインボーシックス シージ」のゲーム内ベンチマークも計測。結果は以下のとおり。
グラフィック設定を最高に設定すると平均が200fpsを下回るものの、超高、高の場合はしっかりと200fpsを上回っている。リフレッシュレート165Hzのモデルの場合は常時張り付きで遊べるほか、240Hz/360Hzにアップグレードしても、しっかりとその恩恵を受けられそうだ。
人気バトルロイヤル「Apex Legends」もチェック。こちらは、射撃訓練場を周回した際のフレームレートをFrapsで計測。設定は、最高にした状態と、普段私がプレイしている設定の2パターンで試している。私の普段の設定は、以下のとおり。
Apex Legendsの普段の設定 | |
---|---|
アンチエイリアス | TSAA |
テクスチャストリーミング割り当て | 高(VRAM:4GB) |
テクスチャフィルタリング | 異方性8x |
アンビエントオクルージョン品質 | 低 |
サンシャドウ範囲 | 低 |
サンシャドウディテール | 低 |
スポットシャドウディテール | 低 |
光空間 | 無効 |
ダイナミックスポットシャドウ | 無効 |
モデルディテール | 高 |
エフェクトディテール | 低 |
衝撃マーク | 低 |
ラグドール | 低 |
結果は、最高設定でも平均は200fps以上を記録。私の普段の設定では平均267fpsまで伸びたため、Apex Legendsをガチでプレイしたい人は、ディスプレイのアップグレードを検討するのもありだ。
そのほか、比較的負荷が低いタクティカルシューター「VALORANT」も試してみた。こちらは、グラフィック設定を最高の状態にし、モード「デスマッチ」をプレイした際のフレームレートを計測した。結果は、平均が300.911fps、最小が207fps、最大が454fpsとなった。VALORANTも競技性の高いタイトルなので、360Hzのリフレッシュレートへアップグレードして、高い性能を存分に活用してプレイするのもありだ。
以上のように、今回試したフルHD解像度であれば、人気のFPSタイトルもオープンワールドを採用した大作ゲームも、高めのフレームレートを維持したまま快適にプレイできるというのがわかった。ノートパソコンでも性能に妥協せず、存分にゲームプレイしたいという人にも最適なマシンといえるだろう。