このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第329回

激安で買った海兵隊ブーツ、お買い得だったかも

2022年05月01日 17時00分更新

文● むきみ(@TK6506) 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

そろそろ靴を替えなくちゃ

 靴を1足しか持っていないわけじゃないんだから、取っ替え引っ替え履けばいいのに、なぜか昔から同じのばっかり履いてしまうワタシ。今履いているメレルのMOABもそう。5年も履き続けていて、カカトの内側は破れてるしソールは削れて穴が開きそうだしで、もう限界ギリギリです。

5年履き続けてさすがに限界っぽいメレルのMOAB

 こうなるとゴアテックスも何もあったもんじゃなく、雨の日は靴下が濡れるほどの浸水に見舞われることに。そろそろ別の靴に乗り換えた方がよさそうです。

米海兵隊払い下げの中古ブーツに履き替えます

 MOABの次に買ったのはBATESのブーツ。米海兵隊の払い下げ品です。ウチにある靴の中で2番目に古いので、次はこれを履こうと思います。

ほとんど履いてないけど年季が入ってる米軍払い下げのブーツ

 このブーツ、サバゲーやミリタリーイベントに行くときに履いた程度で、ほぼ新品……と言いたいところですが、すでにだいぶくたびれています。

 それもそのはず、米軍の払い下げ品には未使用新品も多いですけど、これはバリ中古。最初からこんな感じでした。故に激安。3000円ぐらいだったと思います。

カカトのところに海兵隊のエンブレムが刻印されています

 米海兵隊の専用品で、一番の特徴はカカトのところに燦然と輝く海兵隊のエンブレム。海兵隊官給品の証です。塗りつぶされたり削り取られたりしていることもあるようですけど、ウチのはしっかりと残っていました。

米国防総省の契約番号が記されています

 内側にあるタグには、DoD(Department of Defense アメリカ国防総省)の契約番号、NSN(National Stock Numberー物品管理番号)、サイズ、名称などが記されています。

ロゴの下の謎の英数字はDoDの契約番号。13桁の数字は米軍官給品の証であるNSNです

 BATESのロゴの下にある「08-D-1099」はDoDの契約番号。正式な表記は「SPM1C1-08-D-1099」で、契約範囲は2008年8月15日から2013年8月7日まで。このブーツを含む総計2757件の大規模契約となっています。

79のグループに分かれているNSN

 次の「8430014830021」はNSN。通常は分かりやすいように4桁-2桁-3桁-4桁のようにハイフンで区切られて表記されるので、「8430-01-483-0021」となります。

 NSNの頭の4桁はFSCG、後ろの9桁はNIINというエリアで、FSCGはFederal Supply Classification Groupの略です。連邦供給分類グループっていうのかな。

 この4桁はさらに2桁ずつに分かれます。前半はFSG(Federal Supply Group)、後半はFSC(Federal Supply Classification)。さまざまな品目が大きくグループ分けされ、さらにグループ内で細かくクラス分けされています。このブーツの場合は「8430」なので、グループ84のクラス30ということになります。

 FSGはグループ10から99まであり、グループ10はWeapon、グループ11はNuclear Ordnance、12はFire Control Equipment……のように割り当てられ、グループ84はClothing, Individual Equipment, and Insignia。8430はその中のFootwear, Men’sです。グループ21、27、50、57、64、82、86、90、92、97、98が存在しないので、グループ数は全部で79になります。

 クラスは05、10、15と基本は5置きになっていますが、飛んでいる番号もかなりあります。理由はわかりませんが、品目が削除されたり、あとから別の品目を入れられるようにわざと飛ばしてあったりするのかも。

01はアメリカ製

 NIINはNational Item Identification Numberの略で、国家品目識別番号です。最初の2桁が製造国の国番号、後の7桁が品目の識別番号になります。このブーツの場合は国番号が「01」、品目識別番号が「483-0021」ですね。

 国番号は00、01のアメリカから始まり、02〜10は未使用ですがアメリカのリザーブ、11はNATO、12はドイツ、13はベルギーと続きます。82のアルジェリアまで連番で続いたあとなぜかちょっと飛んで98がニュージーランド、最後が99のイギリスとなっています。

 コードを2つ使っているのはアメリカと20、21のカナダの2国だけ。このシステムが作られたときにカナダはすでにアメリカに物品を供給していたため、それまでと現行の物品に20、それ以降の新しい物品に21が割り当てられたそうです。また、現在はこのコードを利用していない国があったり、別の国のコードを借りている国があったりもするみたいです。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ