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T教授の「戦略的衝動買い」 第680回

お買い得感と他社製アプリで活用できそうな「ポメラDM200」を今更ながら衝動買い

2022年04月21日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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購入しやすい価格と先人たちの英知により購入を決定

 今回、DM200を発表から5年半遅れの「稀に見る超遅延衝動買い」をした理由をいろいろ考えてみた……。まず第一番目は、発表時の価格の半額近い2万円台半ばで買えるようになったことだ。

 そして続く2番目は、Wi-Fiを搭載した割にはそれほど使い勝手が良いとは思えないネットワーク系のバンドルアプリだが、ポメラ愛好者のネット上の様々な貢献やコメント、ツールの紹介で使ってみたいと考えるようになったことが極めて大きい。

 Wi-Fi機能を内蔵していても現在販売されている素のままのポメラは、海外で注目されているFreewrite Travelerに比べるとクラウドサービスに対する親和性や拡張性はほぼ0点だ。従来から踏襲されているテキストファイルをQRコード化した画面をスマホで読み取り、スマホ側で再度テキストに戻すアイデアはおもしろいが、それほど使い勝手は良くない

 Wi-Fiを標準搭載した今回のDM200はネットワーク活用アプリである「ポメラSync」と「アップロード」の2種類を内蔵している。ポメラSyncを使うことによって、iPhoneやMacのメモアプリとポメラDM200のテキストファイル共有をGmailのNotesの中に作ったpomera_syncのフォルダを介してできる。

ポメラDM200とパソコンとのリンクは「ポメラSync」と「アップロード」でする

 またアップロードを使用することで、自分宛のGmailとしてファイル名を「件名」、コンテンツとして「本文」を送ることができる。単なるメールとして届くだけだ。届かないよりマシだ。しかし実際のテキストファイルの共有には程遠い。なぜこの様なおかしな仕様になったのかは素人の筆者には不明だが極めて残念だ。

 しかし、多少不便なハードとアプリは100%問題かと言えば、過去のいくつかの例を思い出しても分かるように、意外とユーザーが工夫を凝らして意外な成長過程を辿ることがあるのでこの世界はおもしろい。それを見越して作ったのなら極めて秀逸な製品企画だ。

 素のままでは筆者の様なクラウドサービス重視のWindowsパソコンユーザーは蚊帳の外だったポメラDM200だが、幸いなことにポメラ愛好の先人たちが様々な活用の道標を、筆者をはじめとする迷える子羊のために示してくれている。

 人柱を自ら買って前を歩いてくれた先人は、ポメラSyncとアップロードだけではまだまだかゆいところに手の届かなかったポメラDM200を使える道具に変身させてくれた「道標」はWindows用ポメラSyncツール「Pomera Drop」とIFTTTに似た「Zapier & Zapier Email」の2つの素晴らしいツールとアプリだった。

■参考にしたポメラDM200活用の先人のWEBサイト

ポメラDM200→UPLOAD→Gmail→Zapier Email→Zapier→Dropbox→Windows PC
https://becchy.info/digital-appliance/pomera/dm200-dropbox.html

Windows PC→Pomera Drop(pomi)→Gmail→ポメラSync→ポメラDM200
https://becchy.info/digital-appliance/pomera/pomera-sync-windows.html

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