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多くの参加者が訪れた久しぶりのリアル展示会でkintoneをアピール

Japan IT Weekにkintone勢発見!サイボウズ、アールスリー、ジョイゾーのブース訪問

2022年04月13日 11時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 4月6日から8日に東京ビッグサイトで開催された「Japan IT Week 2022 春」は、久しぶりのリアルのIT系展示会ということで、多くの参加者が訪れた。ここではサイボウズ、アールスリーインスティテュート、ジョイゾーなどkintone関連のブースをレポートしていきたい。

Japan IT Weekのサイボウズブース

「キントーンってなに?」という基本に立ち戻るサイボウズブース

 Japan IT Weekは今回で31回目を数える老舗のIT展示会。以前はどちらかというとオンプレ前提の渋い業務システムのメーカーが出展していた印象が強かったが、久しぶりに足を運ぶとプレイヤーがイケてるSaaS事業者に様変わりしていて驚いた。SmartHR、LegalForce、カオナビ、クラウドサインなど、TVCMを始めるくらいの「お兄さんスタートアップ」が軒を連ねる。この中だと、SansanやChatwork、Slackなどはもはやベテラン。サイボウズのブースもそんな「クラウド業務改革EXPO」の一角に陣取っていた。

展示会ならではのスペシャルセッションも披露された

 サイボウズの自社以外のリアル展示会は久しぶり。実は昨年大阪で開催されたJapan IT Weekにも参加していたのだが、ちょうど緊急事態宣言が発令されてしまい、ブースでの接客を自粛。ざんねんな在宅勤務ずかんとして、「社員がこたつに入っていただけ」(イベント担当 鈴木氏)という状態だった。ここらへんは「大阪 サイボウズ こたつ」あたりでググってもらいたい。

 さて今回は「展示会ならではの偶発的な出会いがほしかった」という要望で出展。プラモデル感のあるブースも、「キントーンってなに?」という質問を前提とした基本を重視した。おととしから放映されているTVCMの影響でキントーンという名前を知っている人は増えたが、「実際なにができるのかわからない」「うちの会社で役立つのか?」という質問も急増。こうした質問に対応すべく、基本的な機能や実現できることを説明できる展示やセッションになっているという。

 基本機能の説明に加え、今回アピールされたのはメールワイズとkintoneとの連携。kintoneとの連携で、テンプレートからメールを簡単に作成したり、宛先やフィールドコードを簡単に挿入したり、顧客のサポート履歴を確認できるのが便利。メールと組み合わせて利用することの多い顧客管理の分野でナイスなタッグと言える。

kintoneとメールワイズの連携をアピール

 また、最近は「内製化」「伴走型SI」といったキーワードでのDX関連の問い合わせも増えているため、対応したパネルも用意。経営環境の見える化、案件創出、売上拡大、生産性向上などでkintoneがどのように寄与するのかを説明していた。

アールスリーやジョイゾーなどkintoneパートナーも近くで出展

 さて、Japan IT Weekではkintoneのエコシステムパートナーも出展した。今回はそのうちアールスリーインスティテュートとジョイゾーのブースを紹介しておこう。

 アールスリーインスティテュートは、ノーコードのkintoneカスタマイズツール「gusuku Customine」を展開している。サイボウズのブース近くに位置するブースでは、Customineの導入企業の声が壁一面に張り出されており、各社の内製化に大きく寄与していることがわかる。最近は日清食品や星野リゾートの担当者も内製化の文脈でCustomineをアピールすることが多く、製品の認知度も向上しているという。

カラフル&ポップなアールスリーのブース

壁一面に導入企業の声。これはつよい

 Customineはパートナーがkintone SIのツールとして活用することも多いという。まずはパートナー自身が使い、最終的にはユーザー企業が内製化できるよう教育と実践を重ねていくという。いわばユーザー企業が内製化を自ら進められるようにするための「自走化ツール」として評価されているわけだ。いったん内製化が進んでも、kintoneパートナーは「kintone Signpost」のようなベストプラクティスの実践や、他ツールとの連携で強みを出せるとのこと。

 kintoneというプラットフォーム前提のツールの会社が、こうしたIT展示会にブースを出すというのはチャレンジでもあるが、kintoneの認知度が拡がってきた結果とも言える。アールスリーの金春利幸氏は「確かにアウェイですが、Customineとkintoneをいっしょにアピールできる。kintoneと言えばアールスリーと行ってもらえるよう、今のうち出しておこうと考えた」と語る。

 kintone SIerとして高い実績を持つジョイゾーも、サイボウズブースの近くに出展。4月下旬にリリースする予定のkintoneとLINE CLOVAとの連携を披露した。スマホでレシートをスキャンするとLINE CLOVAが解析し、kintoneに登録するだけの簡単操作で経費精算ができるという。

 また、ジョイゾーのブースでは、krewシリーズを展開するグレープシティや、カレンダーPlus、くりかえしPlusを展開するラジカルブリッジなどのkintoneパートナーも説明員が常駐。kintoneエコシステムの懐の深さを見る思いだった。

ジョイゾーブースにはグレープシティやラジカルブリッジの齋藤さんも

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