ヤマト運輸、デジタルキーを一括管理できるシステム「マルチデジタルキープラットフォーム」を開発
オートロック付きマンションのエントランスをデジタルキーで解錠する機能を追加し「置き配」にも対応
ヤマト運輸は3月28日、複数のデジタルキーを一括管理できるシステム「マルチデジタルキープラットフォーム」を開発し、デジタルキーを提供する6社と連携する契約を締結したと発表した。
マルチデジタルキープラットフォームは、コロナ禍における、EC荷物のさらなる受け取り利便性向上に向けて開発。複数の異なるデジタルキーを一つのシステム上で同時に管理することができ、オートロック解錠用デバイスの設置情報と、EC注文時の配達先の住所情報をマッチングし、対象のデジタルキー会社にエントランスのオートロック解錠申請を行なえる。
配達情報ごとにオートロック解錠に必要なワンタイムパスワードが発行されるため、高いセキュリティーを実現しているという。
また3月28日からは「EAZY」を配達するドライバーの端末に、オートロック付きマンションのエントランスをデジタルキーで解錠する機能を追加し、事前に指定をしたユーザーへの置き配を開始する。
置き配の流れに関しては、以下の通り。
①ヤマト運輸より荷物の配送予定をユーザー宛にEメールやLINEなどで通知。ユーザーは、通知内に記載されているリンクから受取り日時・場所を変更するページにアクセスして、置き配をする場所を選択し、オートロック解錠の同意を行なう。
②対象マンションに到着したEAZY CREWがオートロック解錠専用のアプリで配達荷物のバーコードをスキャンすると、解錠の正当性が確認される。
③正当性の確認完了後、アプリ内のオートロック解錠ボタンが有効化され、解錠ボタンを押下することでマンションエントランスのオートロックを解錠。
④ユーザーが指定した場所に荷物を置き配し、撮像。撮像データを確認できるURLがユーザーの登録したメールアドレスに配信される
なお、開始時は、東京都練馬区と豊島区・板橋区の一部のオートロック付きマンションを対象とし、順次エリアを拡大するとしている。