このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Windows Info 第318回

WindowsのコマンドラインからUSBデバイスについて調べる方法

2022年03月13日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PowerShellのGet-CimInstanceコマンドを使うと、コマンドラインからUSBデバイスなどを検索で見つけることができる

 USBデバイスについて調べたくなることがある。簡単な方法としては、コントロールパネルのデバイスマネージャーがあるが、デバイスを探す場合は目視となるため、どうも面倒なことが多い。最近では、ラップトップやタブレットなどの内蔵デバイスもUSB接続になっていることがあり、マウスやキーボードのようにケーブルがつながっているものだけがUSBデバイスとして存在するわけでもない。

USBデバイスをコマンドラインで調べる

 コマンドラインから簡単にUSBデバイスを調べるには、PowerShellのGet-CimInstanceコマンドが利用できる。このとき、以下の表のようなクラスを指定することで各種のUSB関連情報を得ることが可能だ。

 まず、すべてのデバイスは、「Win32_PnPEntity」クラスで列挙できる。具体的には、

Get-CimInstance Win32_PnPEntity

とすればよい。ただし、これでは、多数のデバイスに対して大量の情報が出てしまうので、なにがなんだかわからない。こういう場合には、out-gridviewコマンドを使うと別ウィンドウに一覧として表示が可能だ。

Get-CimInstance Win32_PnPEntity | Out-GridView

PCには大量のデバイスがあるため、コマンドラインでこれをすべて表示してしまうと、探すのも大変になる。こういう場合にはOut-GridViewで別ウィンドウに表示する

 「Out-GridView」は、別ウィンドウにオブジェクトの配列を表示するもの。ほとんどのコマンドに対してパイプ記号“|”に続けて「Out-GridView」と指定することで別ウィンドウに情報を表示できる。

 次にUSBというキーワードを含むデバイスの名前(Caption)だけを表示させてみる。それには、

Get-CimInstance Win32_PnPEntity | Where-Object {$_ -like "*USB*"} | Select-Object Caption

とする。2つめの「Where-Object {$_ -like "*USB*"} 」は、USBという文字列を含むデバイスを探し、3つめの「Select-Object Caption」は、そのデバイス情報のうち「Caption」だけを表示させるものだ。オブジェクトに多数のプロパティがある場合、“Select-Object”で特定のプロパティだけを出力させることができる。前述のようにこの部分を“Out-GridView”に変えてもいい。

 2つめのコマンドのダブルクオートの中を書き換えることで、他のキーワードで検索することも可能だ。たとえば、マウスやキーボードは、USBデバイスであっても「HID」(Human Interface Device)というキーワードが付く。このため、HIDデバイスだけを表示させたければ、

Get-CimInstance Win32_PnPEntity | Where-Object {$_ -like "*HID*"} | Select-Object Caption

とすればよい。なお、キーワードの前後のアスタリスクはワイルドカード文字だ。

 今度は、特定のデバイスを探してみる。以下のコマンドは、キーボードデバイスを列挙するものだ。

Get-CimInstance Win32_PnPEntity | Where-Object {$_ -like "*Keyboard*"} | Select-Object Caption

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン