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AIベンチャーのグリッドと北海道電力、発電計画を自動最適化

2022年03月09日 06時14分更新

文● nakajooo

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人工知能(AI)スタートアップ企業のグリッドは、北海道電力と協働して、AI最適化技術による火力・水力発電の運転計画最適化技術を開発している。2025年の本番運用に向けてシステム開発を進めており、発電計画の最適化による発電コストの低減と二酸化炭素排出量の削減を実現する。

人工知能(AI)スタートアップ企業のグリッドは、北海道電力と協働して、AI最適化技術による火力・水力発電の運転計画最適化技術を開発している。2025年の本番運用に向けてシステム開発を進めており、発電計画の最適化による発電コストの低減と二酸化炭素排出量の削減を実現する。 両社は、グリッドが開発した社会インフラに特化したデジタルツイン/AI最適化技術を用いて、火力・水力発電運転計画を最適化・自動化する実証実験を2021年から進めている。すでに、人手で2時間程度かかる計画を十数秒で策定するなどの成果をあげている。同技術で立案した計画は、全ての制約条件を満たした上で、1日の運転コストを3%削減。火力発電コスト低減と二酸化炭素排出量の削減も期待できるものだったという。今後は最適化のさらなる精度向上を目指す。 北海道電力では、脱炭素社会の実現に向けて火力発電による発電コストを最小化するために、水力発電によって火力発電量を抑制する運転計画最適化に取り組んでいる。ただ、発電機の運転計画は膨大な組合せ数に及ぶうえ、制約条件を考慮しながら策定する必要がある。そのため、従来の人手による計画立案では属人的な意思決定となりがちであることと、業務負担の重さが課題となっている。

(中條)

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