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画面上に操作手順や入力内容の指示をノーコードで付与できる「テックタッチ」活用

明治安田生命の顧客サイト操作ナビ、キヤノンMJとテックタッチが共同構築

2022年03月02日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とテックタッチは2022年2月28日、明治安田生命の顧客専用Webサイト「MYほけんページ」において、ユーザーの操作や入力をサポートする「システム活用支援サービス」を共同で構築したことを発表した。ユーザーナビゲーションをノーコードで作成できるSaaS「テックタッチ」を活用したもので、顧客によるWebシステム利用の促進やユーザビリティ向上、入力ミスの抑止とともに、明治安田生命の問い合わせ対応業務削減を実現する。

明治安田生命の顧客専用Webサイト「MYほけんページ」に追加された操作ナビゲーション「システム活用支援サービス」

 テックタッチは、既存のWebシステム画面に操作手順や入力内容のナビゲーションを付与できるSaaS。ユーザーの操作手順に合わせて入力/クリックすべき部分をハイライトし、入力内容の説明を表示するなど、ユーザーが別途マニュアルを参照しなくとも間違いなく操作が進められるようわかりやすくナビゲーションする。

テックタッチの概要

 テックタッチのナビゲーションは、オンプレミス型/SaaS型のいずれのWebシステムに追加することが可能で、Webシステム側の改修は不要。また、ナビゲーションはGUIを使ってプログラミングなし(ノーコード)で開発できる。そのため、ユーザー企業の現場担当者自身が、短期間で開発コストを抑えながら有効なガイドを作成/修正することが可能だ。

 国内の大企業を中心に、社内業務システムや顧客向けWebサイトのナビゲーションツールとして採用が広がっており、「契約手続きの不備による差し戻しの削減」「基幹システムの刷新における新システムの利用促進」などの効果が上がっているという。

テックタッチのナビゲーション開発画面(kintoneにナビを追加しているようす)

Salesforceアプリケーションにナビゲーションを付加したデモ。操作手順だけでなく、入力すべき内容の指示、選択時の基準なども画面上に示すことができる

国内大手企業を中心に採用が広がっている。入力漏れ/ミスによる差し戻しの削減、新システム導入時の利用促進などで効果を上げている

 社内システム向けで200ユーザーが利用する場合の参考価格(税抜)は、月額20万円から。ユーザー数や適用先システム、社内/社外向けなどで価格は異なる。なおナビゲーションを開発するブラウザ、社内向けナビゲーションを表示するブラウザにはプラグインを追加する必要がある。

 キヤノンMJとテックタッチでは、昨年12月からテックタッチの販売に関する業務提携を行っており、キヤノンMJが提供するソリューションに組み合わせて顧客提案するなど、今後も金融機関を中心に多様な顧客への提供を図る方針。現在、大手金融機関約10社に提案を進めており、2022年中には金融業界で30社程度の採用を目標としている。

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