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写真家 鹿野貴司「Pixel 6 Pro」テストレポート 第2回

グーグル「Pixel 6 Pro」高画質を引き出す6.5倍+αのズーム【写真家 鹿野貴司レビュー】

2022年02月26日 12時00分更新

文● 鹿野貴司 写真●鹿野貴司 編集●飯島恵里子/ASCII

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Pixel 6 Proのレンズは、背面の「カメラバー」と呼ばれる黒い部分に3個が横並びで配置されている

 改めてPixel 6 Proのレンズについて説明すると、背面の「カメラバー」と呼ばれる部分に3個が横並びで配置されている。レンズにはそれぞれセンサーがセットになっているので、正確にいえばカメラが3台というべきか。そしてカメラアプリを立ち上げたときに1xとして表示される広角カメラは、横に3個に並ぶうちの左側。その右が16mm相当の超広角(0.7x)カメラ、さらに右に104mm相当の望遠(4x)カメラがある。超広角カメラは1200万画素、広角カメラは5000万画素、望遠カメラは4800万画素のセンサーとそれぞれセットになっている。広角カメラと望遠カメラは画質向上を目的に4画素を1画素にミックスするため、記録される画素数はいずれも約1200万画素だ。

 広角カメラの焦点距離は24mm相当で、室内でスナップを撮るには使いやすい焦点距離といえる。しかし屋外では遠近感が強すぎ、被写体に近寄らないと散漫な絵になりがち。そこで積極的に使ってほしいのが望遠カメラや、その中間である2x(広角カメラのデジタルズーム)だ。原理的には広角カメラのセンサーから半分の面積を切り出している2xよりも、純粋にセンサー全面を使っている望遠カメラの方が高画質になる。

 しかし比較すると、明確にそう断言できるほどの違いはない。さらにすごいのがそこから20倍(480mm相当)までデジタルズームできるのだが、実質的にトリミングしているにも関わらず、記録される画素数は変わらないのだ。20xでは構えてもフレーミングが安定せず、画質も粗くなりがちだが、いざというときに480mm相当の超望遠が撮れるというのは大きい。

広角カメラで撮影。吊橋のケーブルを放射状に収めることで、広がりや遠近感といった視覚効果が生まれた

同じ位置からズームをしながら0.7x、1x、2x、4x、20xと撮影。この写真は0.7xだ

1xで撮影

2xで撮影

4xで撮影

20xで撮影。これだけ画角が変化すれば、もはや撮れないものはない気もする

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