日立とソラコムが協業を加速、データ利活用などのサービス強化・拡充を展開
日立製作所とソラコムは2月21日、両社の協業を加速してIoTの活用により業務の効率化や価値創出などに取り組むさまざまな企業向けにIoTサービスを強化すると発表した。
具体的には、ソラコムが提供するIoTプラットフォームSORACOMとの連携を強化し、日立が提供するIoT活用サービス「Hitachi Global Data Integration(HGDI)」にてIoTの導入プロセスを効率化。業界ごとの固有の課題を解決するサービスを拡充して新たに提供を開始するという。
日立は、通信回線の準備や回線管理、データの収集・蓄積、利活用のためのシステム環境の提供とその運用といった一連のIoT基盤機能を提供するHGDIを2020年から提供開始している。ソラコムは、セルラーやLPWAなどのIoT通信と、迅速なIoTシステム活用サポートをサポートするクラウドサービスを提供。両社は2021年6月に資本提携を含む業務提携を締結して協業を加速。今回のHGDIのサービスのラインアップの拡充によるIoTサービスの強化は、業務提携による具体的な成果の第1弾となるもの。
今回、ソラコムのサービスに日立のネットワークインテグレーションのノウハウを掛け合わせ、従来から提供している「HGDI Essential」に、実績ある事例をもとにIoTの導入プロセスを短縮する「HGDI Connect」と業界特有の課題解決を支援するサービス「HGDI Pro」を新たに追加した。
HGDI Connectは、すでに顧客に導入した実績のあるIoTを活用した事例(レシピ)をもとに、必要な部品(デバイス、ネットワークやアプリケーション)を組み合わせて提供するIoTサービス。これにより、事業計画・環境構築・PoCといったIoT導入に必要となる一連のプロセスを効率化することが可能となる。HGDI Connectでは、ソラコムが提供するデバイスやコネクティビティーを活用し、IoTシステム構築のコンサルティングからシステムインテグレーションを日立が提供する。2月28日より提供を開始する。
また、新たにIoTを活用して温度管理を支援する「HGDI Pro for コールドチェーン」を3月から提供開始。医薬品や食品など配送品の品質の維持に向け、倉庫や集配車両に取り付けたセンサーから温度や位置情報、加速度などのIoTデータを収集し、蓄積・可視化。温度の異常通知や、遠隔からの温度監視などを実現。3月28日より提供を開始。
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